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「最近、私の医院に、『特に理由はわからないけれど、すぐに疲れる』と慢性疲労を訴える患者さんが増えています」

 

そう語るのは内科医の工藤孝文先生。現代の40~50代の女性は、仕事に家事に人づきあいにとフル回転。しかし、寝てさえいれば疲れがとれる年ごろでは、もはやない。そこで、日常のちょっとした生活習慣で改善するヒントを、2択クイズ形式で紹介。食生活、働き方……「疲れない」のはどっちかな?

 

【Q1】ケーキなどの甘いものを食べるのに最適の時間帯は、午前10時 or 午後2時

 

「答えは午後2時。ケーキなど甘いものの糖分は脳の疲労回復に効果的ですが、脂肪も吸収してしまい、肥満や疲労体質の原因にも。体内の脂肪吸収率は1日の中で変動しますが、最も低くなるのが午後2時。この時間に甘いものを食べると、糖分が疲労回復に効果的に役立ちます」(工藤先生・以下同)

 

【Q2】デスクの上に置く小物は赤系 or 青系

 

「答えは青系。色は私たちの心理や行動に影響を与えます。色彩心理学では、青色は神経伝達物質のセロトニンを分泌させて気持ちを落ち着け、集中力を高める作用があります。赤色には興奮作用がありますが、集中力を妨げたり、不安をあおったり、攻撃性を増やす色でもあるのです」

 

【Q3】食事のときに飲むのはビール or 赤ワイン

 

「答えはビール。赤ワインの抗酸化作用は有名ですが、最近の研究では便秘を悪化させる作用があることもわかっています。一方、ビールの原材料のホップには、疲労回復、鎮静作用のほか、ホルモンバランスを整えてくれるエストロゲン作用もあります。とはいえ飲みすぎにはご注意を!」

 

【Q4】上司に謝罪するのにいい時間帯は午前11時 or 午後2時

 

「答えは午後2時。人の心理と時間には相関関係があります。午前11時以降は空腹でイライラしやすい時間帯。一方、昼食後の午後2時ごろは副交感神経が優位になって、感情的になりにくい時間帯。つまり、誰にとってもストレスが少なく、物事を解決しやすい時間が午後2時ごろなのです」

 

慢性疲労は脳の「疲れた」というサインだそう。

 

「実は全身で疲れを感じていると思うかもしれませんが、最初に脳が『疲れた』と体にサインを送らなければ、疲労を感じることはありません。つまり、脳が『疲れた』というサインを出しやすくなっている状態こそが、“理由なき慢性疲労”の始まりなのです。食生活や働き方など、ここにあげたような生活習慣を実践し、脳へのストレスを少なくすれば、疲れは軽減していくでしょう。そういう生活を続けると、体の変化を感じるはずです」

 

賢く生きて、脱・疲労体質に!

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