そのなかで、とくに加藤先生が“三大プラズマローゲン食材”としてすすめているのが、ホタテ、タコ、サケだ。
「今回のレシピは、加藤先生からいただいたプラズマローゲンといっしょに取りたい栄養素のリストを参考に考えました。メインの一品だけでなく、おつまみとしてもおすすめですよ」
こう話すのは、料理研究家の羽賀敦子さん。栄養素のリストから参考にしたものは次の3つ。
【カルシウム】
骨の強化だけでなく脳細胞間の伝達経路の活性化を促進することで知られ、不足すると認知症の危険性が高まる。小松菜、シシャモ、ごま、チーズ、ヨーグルトなどに豊富に含まれる。
【ビタミンB、C、E】
脳にダメージを与え、老化の原因になるとされる活性酸素から、脳や体を保護するのがビタミンCとE。またビタミンBには、脳の活動を活発にし、認知症を防ぐ働きがある。これらを多く含むものとして、豚肉、にんにく、卵、アサリ、かぼちゃ、いちご、パプリカなど。
【レシチン】
摂取すると、脳からの命令を神経に伝えるアセチルコリンが増加。記憶力低下や物忘れの予防に効果がある。また脳の神経細胞が集中する白質の代謝を促進し、脳の神経細胞のネットワークが強化されるという。大豆、ウナギ、鶏レバー、ピーナツなどに多く含まれている。
「このほかに、認知症の原因となる脳内での老化物質の沈着を防ぐ働きがあるとされる、オメガ3脂肪酸を含むエゴマオイルやイワシなどの青魚も加え、バランスを重視したレシピにしました。プラズマローゲンは生、加熱に関係なく摂取できます。サケは塩サケや切り身のサーモンなど、お好きなものを選んで調理してみてください」
サケを使った羽賀さんおすすめのレシピを紹介。
■認知症撃退オールスターが勢ぞろい!「サケのおにぎり」
〈材料〉
・塩サケ(切り身)…3切れ
・ご飯…おにぎり6個分
・じゃこ…60グラム
・白ごま…小さじ1
〈作り方〉
(1)フライパンで、じゃこと白ごまを軽くいる。
(2)塩サケはグリルで焼き、ほぐしておく。皮の部分はみじん切りにしておく。
(3)ボウルにご飯を入れ、(1)と(2)を加えて、よく混ぜる。
(4)おにぎりにして完成。
じゃこと白ごまを炒めることで風味がUP。塩サケだけでは塩分が足りない場合は、適量の塩をまぶして。