梅雨になると体がだるくなる。それは体にも余分な水分がたまるから。中医学では薬にも使われる「緑豆」を取り入れたレシピで、体をスッキリさせようーー。
「梅雨に入り、じめじめした日が続くと、気持ちだけでなく体も“だる重く”感じませんか? 中国発祥の伝統医学である“中医学”において、湿気は不調をもたらすとされています。湿度が高い梅雨時は、体に余分な水分や熱がたまり、体のだる重さや、むくみ、食欲不振、口内炎、目やになどの症状が現れるのです」
そう指摘するのは、タイ料理研究家で漢方スタイリストの両角舞さん。体にたまった水分や熱は、普通に生活しているだけでは排出できないので、意識して食事を変えることが必要だという。
「そんな梅雨の不調改善に効果的な食材が、春雨やもやしの原料でおなじみの緑豆です。別名をムング豆と呼ばれ、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダにおいては『有益な豆』とされています」
体にこもった熱や水分の排出を助ける作用がある緑豆は、インドや東南アジアなど気温や湿度が高い地域での健康維持に欠かせない食材だという。
「中医学でも『解毒の良薬』として薬に使われており、口内炎やふきでもの、むくみの解消にも効果的。また、食物繊維が豊富なため、湿気によって引き起こされる消化不良や食欲不振の改善も期待できます」
緑豆はスーパーや「カルディコーヒーファーム」などの輸入食品店で手に入る。また、より手に入りやすい緑豆春雨や緑豆もやしでも同様の効果が得られるという。
今回は両角さんが、緑豆食材を使った梅雨の不振を解消するレシピを考案してくれた!