■ウィズコロナでは“メリハリある対策”を
ただ、コロナ感染後の後遺症を心配してマスクを外すのをためらう人も多くいるが。
「コロナ後遺症は明らかになっていない部分が多いですが、『重症者は軽症者よりも後遺症が多い』『ワクチン接種者は未接種者よりも後遺症が少ない』という報告があります。3回目のワクチン接種をして、後遺症になりにくい体を作ることが大切です」
もちろん、高齢者施設や病院など、重症化リスクがある人と接する場合や、多くの人が密集する場など、マスク着用が必要となるケースはある。
最後に矢野先生はこう語る。
「新型コロナには、メリハリのある対策が重要。正しく怖がりながら、適切に付き合っていくことが求められています。マスクを外すことは、その大きな一歩なのです」
感染対策は大切だが、マスクを外すことで得られるメリットも存在する。「ウィズコロナ」を考えるうえで、私たちもそのことに目を向ける必要があるだろう。