「韓国でネット販売されているダイエット薬『スーペリンタブ』から、覚せい剤の原料となる『プソイドエフェドリン』が基準値を超える濃度で検出されました。8月上旬、1カ月分を2万円ほどで購入し、日本に輸入した日本人女性が家宅捜索を受けました。日本国内で、30代から40代の女性を中心に500件以上も購入されているとみられていて、健康被害も懸念されます」(医療ジャーナリスト)
気軽にネット購入したサプリに違法成分が含まれていたり、健康被害につながったりするケースが年々増えているという。薬剤師で医療ジャーナリストの吉澤恵理さんが語る。
「サプリは食品に分類されるため薬のような一定の規定がなく、すべてが安全とはいえません。特に海外製品については日本での規制が追いついていないのが現状です」
金沢大学助教で臨床薬学博士の吉田直子さんも警鐘を鳴らす。
「コロナ禍でネットショッピングがより身近になりました。簡単に海外から個人輸入できるため、いっそうの注意が必要です」
近年、国や自治体などで購入・使用を控えるなど注意喚起されたり、メディアで危険性を指摘されたサプリや健康食品は数多くある(表参照)。