ビーサンが腰痛や膝痛の原因に!50代からのケガしない「サンダル」の選び方
画像を見る 【図解】履くのを避けた方がいいサンダルとは?

 

では、反対に履くのを避けたいのはどんなサンダルだろうか。

 

「タイプ(1)のようにソール部分(靴底)が薄いものはおすすめしません。長時間着用すれば、土踏まずを支える筋肉が引き伸ばされ、足裏が痛くなる『足底腱膜炎』になる恐れがあります」

 

近年定番として人気になっている、軽い合成樹脂でできたタイプも危険だそう。

 

「タイプ(2)のサンダルは甲まわりをきちんと押さえられません。そのため、3部位支持にならず、姿勢を正しく維持できないんです。その結果、土踏まずが潰れてしまい、足が自然と内側に傾くことで骨盤がずれ、股関節への負担が大きくなってしまいます」

 

誤った姿勢のまま履き続ければ、腰痛の原因にもなってしまう。

 

「骨盤が前傾すると、反り腰になって、腰椎や腰からお尻にかけての筋肉である『中殿筋』に負担がかかり、腰痛を引き起こします。また、骨盤が前傾して膝が伸びてしまい、膝痛になる人もいますし、過度に負担がかかって股関節に痛みが出る人もいます」

 

底が平らではなく、ヒールのあるタイプ(3)はどうだろうか?

 

「じつはヒールがあるほうがぺたんこよりも歩きやすいんです。ただし、ヒールの高さが5cmを超えるとケガにつながるので、それ以下のものを選びましょう」

 

さらに、サンダル選びで失敗しないためには、試し履きが何よりも大事だという。

 

「店頭でよく見かけるのが、手に持って軽さだけを気にしたり、つま先だけを入れてみて、足入れ感がよいからと購入される方。多少重くても履いてみれば軽いと感じるかもしれませんし、いくら軽くても歩くためのサポート機能を省いているものもあります。両足で履いて、実際に店内を歩いて、確かめてみることが大切です」

 

この夏は足と一体化するサンダルを見つけて、颯爽と出かけよう。

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