■“腎”が弱まると地肌が見えるほどに
最後が「腎不足タイプ」。
「“腎”とは、成長や発育、老化に関わる部分と考えます。生殖、成長、ホルモンの分泌と深く関係し、“腎”の働きが衰えるとホルモンが減少し、髪のコシも失われます。腎機能は20代から30代前半をピークに、以降は徐々に低下していきます。加齢により腎の機能が弱まると、ホルモンの働きも弱まるのです」
腎が弱まると、びまん性脱毛症といった分け目の部分が目立ったり、地肌が透けて見えるなど、髪の密度が減ることで全体的にボリュームが出なくなる。
おすすめ食材は、黒豆、黒ごま、ごぼう、ヒジキ、干ししいたけなどの「黒い食材」や、くるみ、海老など。
「美髪を保つためにも、中高年からは腎の気を補う食事を心がけましょう」
チェックリストで自分が当てはまるタイプを確認してみよう。最もが多いのがあなたの該当タイプ。そして、今回、てまりさんが読者世代のために考案した、タイプごとの薄毛改善レシピも参考に。自分に合った栄養をとって、豊かな毛髪を手に入れよう。
【血行不良タイプ】サバ缶味噌汁
<材料>(4人分)
・サバ缶……1缶
・玉ねぎ……1/2個
・味噌……大さじ2~3
・水……400ml
・小ねぎ、七味唐辛子……各お好みで
<作り方>
(1)玉ねぎはくし形切りにする。
(2)鍋に水と玉ねぎを入れ、火が通ったらサバ缶を汁ごと加えて、一煮立ちさせる。
(3)いったん火を止め、味噌を溶いて味を調える。最後にお好みで薬味をトッピングしたら完成。
<ポイント>
・だしを入れなくてもサバ缶の汁のうま味で十分に堪能できる。
・おかずも兼ねた「一汁一菜」のお味噌汁。