夏の快眠に就寝前の「氷水出し茎茶」ストレス解消&認知症予防にも
画像を見る ほぼカフェインレスなので夜寝る前に飲んでも大丈夫(写真:PIXTA)

 

■氷水出し茎茶でストレスを軽減して認知症予防に

 

安価でおいしく、リラックス効果もある茎茶は、日常的にぜひ取り入れたいところ。けれども、いくら安眠を誘ってくれるテアニンが豊富とはいえ、気になるのはテアニンの効果と相反する、安眠を妨げる作用を持つカフェインの存在。お茶にもカフェインが含まれていることはよく知られているが、茎茶を就寝前に飲むことに問題はないのか。

 

「カフェインは、テアニンと反して覚醒作用のある成分で、睡眠を妨げるため、寝る前に取ることはよくありません。しかし、カフェインは特に玉露といった高価なお茶に多いのですが、茎部分にはほとんど含まれません。夜、食後に飲むには、カフェインをほとんど含まない茎茶が最適なんです」(古賀さん、以下同)

 

その茎茶のテアニンをより多く摂取するために効果的なのが「氷水出し」で抽出する方法だ。茶葉を入れた中にお湯を注ぐのではなく、氷を入れてその上から水を注ぎ、なるべく低い水温で抽出する方法だ。冷蔵庫に入れておけば、約1時間でできあがる手軽さもうれしい。

 

「熱を加えると、テアニンだけでなく、お茶に含まれるさまざまな成分が失われやすくなることがわかっています。そのため、テアニンをはじめ、お茶のすぐれた成分の効果をより発揮させやすいのが、熱を加えるお湯出しではない、水出しや氷水出しです」

 

また、カフェインは温度が上がると、その分抽出量が増えることがわかっている。氷水を使用してお茶の抽出温度を下げることで、テアニンの含有量が増えるだけでなく、カフェインの量も抑えることができて一石二鳥なのだ。氷水出しでつくったテアニンを豊富に含む茎茶は、お湯出しをしたものよりも、味や香りのよさが増すだけでなく、より大きなリラックス効果を得られる。

 

「テアニンを摂取してリラックスすることは、ストレスの軽減に効果があります。また、継続的に茎茶を飲むことで、ストレスが要因のひとつでもある、認知症の予防につながる期待が持てると言えます。じっくりと氷水出しで抽出したお茶を、日々の生活のなかに積極的に取り入れてもらいたいですね」

 

リラックスして就寝することでも、認知症の要因となるストレスが軽減。だから、氷水出しをした茎茶を就寝前に飲むことは、認知症予防の一助としても効果的だ。テアニンを豊富に含んだ茎茶をおいしく飲む習慣をつけて、日々の快眠と認知症予防に役立てよう。

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