■洗うのが手間なら無理せず「ボトルタイプ」を選ぶのもアリ
緑膿菌やセラチア菌は、極度に心配する必要はないものの、高齢者や手術後の人など、免疫力が低下している場合に感染の危険性が高まる。
ハンドソープをきちんと洗って乾かすことが面倒と感じられたり、免疫力が下がっている高齢者などがいる家庭は、安全のために詰め替えの必要がないボトルタイプを選ぶという選択肢もある。
「詰め替えの必要がないボトルタイプも、必要に応じて活用してください。詰め替え式に比べて、汚染のリスクの減少、誤使用のリスク低減、詰め替え作業による手間と時間削減などのメリットがあります。
一方で、詰め替え液にも、低コスト、使用後容器のごみ削減などといったメリットがあります。詰め替え式も併用しつつ、定期的に買い替えるなどご家庭のニーズに応じて選ぶことをおすすめします」
今冬は昨年に引き続き、インフルエンザの大流行も予想されている。寒さが本格化する前に、今一度、正しいボトルの洗い方と管理方法を見直そう。
※Sartor C他;Nosocomial Serratia marcescens Infections Associated With Extrinsic Contamination of A Liquid Nonmedicated Soap. (非薬用液体石けん液の汚染が関係したセラチア・マルセッセンスによる院内感染).Infect Control Hosp Epidemiol Vol.21 No.3,2000より