■おすすめはキッチン用アルコールスプレー
では、家庭でもできる食中毒対策はどのようなものがあるのか。
土肥さんがふだん調理をする際に行っている対策をうかがった。
「肉と野菜をのせるまな板は分けて使います。刺身のような生食用の食材も分けたほうがいいです。
また、肉や魚介類・卵などを触った手はすぐにせっけんを使って洗うことでほかの食材への二次汚染が防げます」(土肥さん、以下同)
この食中毒対策で土肥さんがおすすめするアイテムのひとつが、キッチン用のアルコールスプレー。
「まな板や調理器具の消毒に便利ですが、特に加熱しないで食べるものの調理前は、調理器具に吹きかけてから使用すると安心です」
その際、加熱しないで食べる食材や料理が加熱前の肉や魚介類・卵などの食材と一緒に調理台に並ぶと、食材の二次汚染のリスクが高まる。
生食するものを先に調理し、食卓に出した後に加熱調理する料理を作るのもひとつの手だ。
また、盲点なのが買い物した精肉を持ち帰るときだという。
「精肉が入ったパックから漏れ出たドリップや、パックについた菌がほかの食材について汚染するリスクもあるので注意してください」
これからの季節、楽しいイベントで悲劇を生まないためにも、食中毒対策を今一度見直そう。
画像ページ >【グラフあり】過去5年間の春に発生した食中毒の原因(他3枚)
