「寝室が明るい人は心筋梗塞のリスクが5割増」!?実は心臓によくない生活習慣8つ
画像を見る 心疾患リスクを2割減らすために、毎日階段をどれくらい上るとよい?

 

【運動編】

 

食事だけではなく、日々の適度な運動にも、心筋梗塞の予防効果が期待されている。

 

気軽にできる(4)ウオーキングに関しては、英国ケンブリッジ大学が2023年に英スポーツ医学誌に発表している。

 

「94の大規模追跡調査から、3千万人以上の身体活動レベルと、心臓病などとの関連性を解析したところ、1日約11分(週75分)の中強度の活動(軽快な散歩・自転車に乗るなど)で、心血管疾患のリスクを約17%抑えたとの結果が得られました」

 

同様に、簡単な運動が心臓病予防に役立つことを示唆しているのは、2023年発表の北京大学の論文だ。

 

「UKバイオバンクの45万人以上のデータを解析したところ、毎日少なくとも(5)階段を50段(5階分ほどに相当)上がることで、心筋梗塞などの心血管疾患のリスクが20%低くなる関連が示されました」

 

【休養編】

 

体を動かすだけでなく、適切に休める習慣も、心臓のトラブルリスクを軽減させるという。

 

香港大学がUKバイオバンクに登録された35万人のデータを解析すると、2型糖尿病の遺伝リスクにかかわらず、(6)テレビの視聴時間が1日2時間以上の人は、1時間未満の人に比べ、心血管疾患リスクが12%高いことがわかった。

 

働きすぎも、心臓へのダメージがある。国際労働機関とWHOの報告では、2016年には、世界で約74万5千人の死亡が、長時間労働が一因と推計。2000~2016年の期間に長時間労働によって虚血性心疾患で死亡した人の数が42%増加した。

 

だからこそ、しっかりとした(7)睡眠が求められる。睡眠時間は寝不足(6時間未満)ばかりでなく、寝すぎ(9時間以上)でも、心血管疾患の主要要因となる高血圧リスクが上がるといった研究結果があるいっぽう、2025年、米国国立老化研究所が『アメリカ心臓協会ジャーナル』に発表した論文では、睡眠時間の不規則性に関しても言及している。

 

「UKバイオバンクに登録された8万6千219人分のデータをもとに調査すると、7日間の睡眠時間のばらつき(不規則さ)が1時間大きいと、主要な心血管疾患のリスクが19%高く、心筋梗塞のリスクが23%高いと報告されました。ふだんの寝不足を寝だめでカバーすることはせず、日々適切な睡眠時間を習慣づけることがとても大切と言えます」

 

睡眠は環境にも気をつけたい。(8)寝室の電気をつけっぱなしで眠る習慣のある人は要注意だ。

 

「約8万9千人のデータをもとに分析した豪州のフリンダース大学の研究によると、夜間に最も明るい光にさらされた群は、最も暗い群と比べて、心不全の発症リスクが56%高く、心筋梗塞の発症リスクが47%高いと報告されました」

 

最新のエビデンスを上手に味方につけて、心臓を労わろう――。

 

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