「食後すぐに眠くなる人」におすすめの方法5選《医師監修の血糖値スパイク対処法》
画像を見る 食後眠くなり、ついソファで寝てしまう――。この“食後の睡魔”こそが、認知症を引き起こすサインとなりうるのだ。そのメカニズムと、防ぐための5つの対策を専門家が解説する(写真:trickster*/PIXTA)

 

■脳の記憶をつかさどる“海馬”が痩せてしまう

 

「血中のグリコアルブミンという物質の量を測ることで、過去、2週間の短い期間での血糖値の平均がわかり、血糖値スパイクとの関連が推測できます。そこで1万人の対象者のなかから7千400人の脳のMRI画像とグリコアルブミンの数値との関連を解析すると、糖尿病の有無にかかわらず、グリコアルブミンの数値が高い人(血糖値スパイクが疑われる人)は、脳の記憶をつかさどる“海馬”という部分が痩せていることがわかりました。

 

現状、認知機能が正常な人であっても、将来的な認知症の発症が懸念されます」(篠原医師)

 

藤原医師も、次のように続ける。

 

「脳内のインスリンは記憶や学習機能をサポートしますが、血糖値スパイクを繰り返すと、その効き目が弱まり、記憶力低下につながる可能性があります」(藤原医師、以下同)

 

何よりも重要なのは、血糖値スパイクを引き起こさない生活習慣を身につけることだ。

 

「食事のドカ食い、早食いは血糖値の上昇を抑制するインクレチンというホルモンの働きが遅れるので、適量の食事を、ゆっくり食べることが求められます。さらに長時間の空腹状態が続くと、乾いたスポンジに水が染み込むように糖の吸収が急激になるので、朝食は抜かないこと。糖質の吸収をゆるやかにする食物繊維が含まれた野菜から食べる、炭水化物は血糖値が上がりにくい低GI食品に置き換えるなど、食生活を工夫してみましょう。

 

また、食後30分以内に10~15分ほどの軽い散歩をすると、血糖値の上昇が抑えられます」

 

ニュージーランドのオタゴ大学の研究では、食後の散歩で血糖値が12%、とくに夕食後の場合では22%改善したという。

 

それでも散歩が面倒だという人は、とりあえず食後に立つこと。欧州応用生理学ジャーナルに発表された論文によると、食後に座位でいるより、食事直後から30分間立っているだけで、血糖値を示す指標となる間質性グルコース濃度の上昇が抑制されるというのだ。

 

食後はゴロ寝せず、すぐに洗い物をしたり、テレビも立ちながら見るなど、工夫する価値はありそうだ。将来ボケないためにも、食後の睡魔を克服しよう。

 

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