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「新入社員の男のコに『あなた、なんで彼女いないの?合コンすればいいのに』と聞いたら『今はアプリとかあるんですよ。合コンってダサいです』と言われてしまいました。これがジェネレーションギャップかと、正直、絶句してしまいました」(30歳女性)

 

本誌記者(30代)も驚きを隠せなかった若者の発言。合コンをして、赤外線送信で電話番号を交換して、デートを重ねて……。一昔前まで王道パターンだった出会いの形。それが今、変わろうとしているのかもしれない。

 

『婚活実態調査2016』(リクルートブライダル総研調べ)によると、15年に結婚した人のうち8.3%が婚活サービスで相手を見つけているとのこと。また別の調査では、アメリカでは3組に1組がマッチングサービスで結婚しているとの結果も出ており、こうした流れは今後も加速していくとみられているという。

 

そうしたなか拡大しているのが、マッチングアプリ市場。サイバーエージェントの連結子会社であるマッチングエージェントによると、17年のオンライン婚活・婚活マッチング市場は15年比73%増の208億円。5年後の22年には17年比約2.8倍の577億円に拡大すると予測している。これらをけん引しているのが、アプリサービスだ。

 

「以前は“マッチングアプリ=出会い系”のイメージが強く、援助交際などを目的とした一部の人が使うものだと考えられてきました。しかしそうした犯罪の温床になる事態を防ぐべく、運営企業が監視強化に乗り出しています。それらのクリーン作戦が功を奏し、若者を中心にカジュアルな出会いの形として広がっているようです」(婚活業界関係者)

 

14年5月に同社が開発した「タップル誕生」も17年2月に会員数200万人を突破。大手IT企業の関連会社が運営するとあってか、利用者の半数が18歳~24歳と若者世代が目立つ。また利用方法も趣味のカテゴリを選び、気に入った異性を直感で選択。互いに「いいね」をするとメッセージできるという手軽さ。さらには不適切な投稿や不正行為防止のため、24時間365日監視を行っているという。前出の30歳女性はこう語る。

 

「そのコは『合コンは日時を合わせないといけないし、対面しないと相手もわからないからお金と時間の無駄。アプリなら簡単に趣味の合う相手を見つけられる』というんです。友達でも結婚して赤ちゃんを授かったカップルもいるそうで、衝撃を受けてしまいました」

 

たしかに本誌の取材でも、そうしたメリットを語る人が多かった。32歳の独身女性は「合コンは既存の交友関係をもとに行われるので、同じパターンになりがち。アプリだと今まで出会えなかったジャンルの人と会える」と語る。また別の30歳女性からはこんな話も。

 

「合コンって、異性よりも同性の目がコワイんです。結局、女性特有の“マウントの取り合い”になって疲れてしまうことが多いし……。でもマッチングアプリだと、1対1でしっかり向き合える。だから、自分にはアプリのほうが合っていると思いました」

 

記者世代の一昔前には「合ハイ=合同ハイキング」なる文化もあったが、すっかり死語になってしまった。それと同様、出会いの流行も時代とともに変わってきているようだ。

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