「自分で作った野菜を一度食べたら、もうやめられないと思います。新鮮な野菜をどうおいしく調理しようと考えたら、料理のレパートリーも自然と増えるはず」と語るのは、大阪在住のベランダ菜園セラピスト・宮田範子さん。
ベランダで野菜を育てて18年の宮田さんのように、「こんなにやりがいがあったなんて!」とベランダ菜園にハマる人が続出しているという。そこで、初心者でもできるコツ&おすすめ野菜を教えてもらいました。
まず、最初に必要なものは、種や苗、土、じょうろ、プランター(発泡スチロール箱などで代用可)。土は20リットル500円くらいの上質のものを使用しよう。ベランダに設置する際は、日が当たるように高いところに置く。基本的に水やりは1日に1回だが、猛暑日や熱帯夜といわれるような暑い日は朝夕2回ほど、反対に冬場は2~3日に1回でもいい場合も。
「夏野菜のなかでおすすめなのがパプリカ。キュウリやナスよりも意外と簡単なんですよ。秋冬野菜のおすすめはブロッコリー。収穫時期になると、先端に大きなブロッコリーができて、それをとったあと側面に小ぶりのものができる。これがまた、実がギュッと締まっていておいしいんです」
家庭菜園をする人に大人気なのが、春野菜のスナップえんどうだという。また「絹さやも、市販のものとの味の違いがはっきりわかるくらいおいしい」ので、ぜひ作ってみてほしい。そこで気になるのが、野菜の収穫目安。できているけど、もっと大きくなるかも? と、タイミングをつかめない人も多いはず。
「『できたな』と思ったら、早くとる。とり遅れると味が落ちるうえ、ほかの実ができにくくなります。わからないときこそ”早取り”することが失敗しないコツ。小さめのものでも、おいしいんですよ。まず、ベランダ菜園の野菜は全体的に小さめにできると意識しておきましょう」
一年中、野菜の世話をするのは大変だという人は、夏野菜だけ、冬野菜だけ作ってもOK。自分のペースで自由にできるのもベランダ菜園のいいところ。また、家族と一緒に野菜を収穫すれば楽しさも倍増。
「家族で野菜を収穫しておいしく食べれば、楽しいだけでなく、家計の助けにもなる。ベランダ菜園は”楽しんだもの勝ち”ですよ」