「私、”家計簿”はつけていません。でも年に一度だけの楽な家計管理法があります。年単位だと、大きなお金の流れを把握しやすいんです。過去1年間の収支をもとに問題点を見つけ、新しく予算編成をします。年末年始にやるのがいいんですが、4月の新学期に向けてやってみてください」

 

そう話すのは、ファイナンシャルプランナーの清水香さん。その方法は、ノートに書くなどしてチェックするだけ。それだけでお金を上手に貯められるようになるという。そんな、プロのノウハウを生かした”年に1回家計簿術”を清水さんが教えてくれた。

 

【1・手取り収支を知ろう】

「年収額は、実際に使える”手取り収入”ではありません。年収から、社会保険料、所得税、住民税を引いたのが手取り収入です」

 

【2・収支額を知ろう】

「1で出した手取り収入から、1年間で貯まった額を引けば1年の支出が出ます」

 

【3・支出額の内容を調べよう】

「2の支出額を、基本生活費、子ども関連費などの項目別に金額を割り振ります。貯蓄型保険は支出に入れて。生活費は、レシートを残しておくとチェックしやすいですよ。この支出額の追跡が山場。項目に振り分けられないお金も出てきます。それは『どうでもいい支出』かもしれません。そんな使途不明金こそ、今年の貯蓄という『希望』に変えられるんです」

 

【4・新たに年単位の支出を見直しましょう】

「3の支出額を眺めて問題ありと思うところはありませんか?保険など見直すところは多いかもしれません。年単位だと、『こんなに使っていたんだ』と思う項目もあるはずです」

 

’03年にこの”家計簿”システムを開発し今年で10年。清水さんは「年々、積立額は増えています」と話している。

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