荻原博子が伝授!放っておくだけで資産が増える「デフレ錬金術」
「’97年に3%から5%に消費税がアップしたあとや、’08年にリーマンショックが起きたあとは、ともに物価ががくんと下がっています。つまり将来に不安を抱かせる政策や出来事があると、みんな消費を控え極端なデフレが起きるということです。日本経済は’90年代後半から十数年にわたるデフレ下にあり、物価がどんどん下落し、今後もまったく上がる材料がありません」
そう解説するのは経済ジャーナリストの荻原博子さん。民主党の公約だった社会保障制度改革はいっこうに進まず、子ども手当も反故にされ、そのうえ将来の見通しが立たないこの時期に増税というのは、とんでもないことだと荻原さんは嘆く。では、こんな”大デフレ時代”を乗りきるためには、いったいどうしたらいいのだろうか?
「いまの無策の民主党政権下では、デフレはもっと進むという状況も予想されます。もし、ますますデフレが進むなら、防衛策としてしっかり現金を持っておくこと。お金の価値が上がるからです。銀行に預けて0.01%の金利でも、このまま物価が3%、5%と下がれば、その分、現金の価値は3%、5%と上がるのです。つまりデフレ経済がいちだんと進むこれからは、キャッシュを守っているだけで資産は実質的に増えるんです」
デフレが進めば、銀行の普通預金に入れておくだけでも現金の価値は増えるので、当面は現金をひたすら守り貯めることが得策だと荻原さんは語る。
「来るべき消費税増税に備えて、無駄を削減できない国にお金をむしり取られないようにするためにも、家計を超緊縮財政にすべきなのです。いまからインフレに備えるべき、という人がいますが、それは日銀が『デフレ脱却宣言』を出してからでも遅くはありません。家計を守るためにも、日常でも徹底的にお金を使わない生活にシフトしましょう」
そのためには、次の7つのことの心がけが大事だと荻原さんはいう。
【1】買い物に行くときには財布に千円札しか入れない。
【2】安いからといって飛びつかない。
【3】レンタルやリースを使い倒す。
【4】まとめ払い、年払いを使い尽くす。
【5】あらゆるローンを組まない。
【6】ローンを先に返済する。
【7】ボーナス払いをしない。