話題のスポットやニューオープンのお店を、本誌編集者・めた坊(42歳独身。食いしん坊生活が続き、身長170センチで体重はかろうじて0.1トンを切るメタボ体形に成長)が覆面取材。“勝手に対決”させるこの企画。今回は、「どうぶつの絵」展覧会対決だ!
■太田記念美術館「浮世絵動物園」
最初に向かったのは原宿近くにある太田記念美術館の「浮世絵動物園」。こちらは浮世絵専門の美術館で、現在、動物が描かれた浮世絵が160点前後展示されている。葛飾北斎、歌川広重、河鍋曉斎といった絵師たちが、その個性を動物の描写に発揮している。
展覧会のチラシなどに描かれた象は歌川芳豊の作品で、両国での見世物興行の際に制作されたものだそう。マラッカからやってきた日本初上陸の象は約10年ほど国内を巡回し、ご利益ある動物として愛されたのだとか。着物の柄などファッションに取り入れられた動物画も登場。4部構成と充実した内容に大満足だ。
■世田谷美術館「エリック・カール展」
次に向かったのは砧公園にある世田谷美術館の「エリック・カール展」。エリックさんの名前は初耳でも、エリックさんの絵を、一度は見たことがある人も多いはず。鮮やかな緑のあおむしが印象的な代表作「はらぺこあおむし」は日本の出版社から世界へ発信されベストセラーになった。そういうことも説明されている本展は、2部構成となっており、原画や作品などが約160点公開されている。
パート1では、動物たちや自然をはじめとした作品、パート2では初期作品や素描が展示されている。鮮やかな色彩と愛らしい動物たちの姿かたちにほんわかとしたやさしい気持ちになっていく。ベビーカーで観覧できることもあって、家族連れが多かった。大人も楽しめる、癒され効果大野展覧会だった。
【めた坊ジャッジ】はらぺこあおむしは見たことがあったけど、これほど有名とは知らず。今回はエリックさんの勝利だ!