「今年こそは老後資金を貯める!」そんなあなたは、去年も同じことを言っていませんでしたか? 同じ轍を踏まないために、お金の賢人に秘訣を聞きました。
【まずはレシート収集で収入の“見える化”を!】ファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢/目標貯蓄額:収入の2割(子どもが大学時代は収入の5%でも可)
「家計簿をつけてもすぐに挫折する人は、クリアファイルなどにレシートを保存してみましょう。たったそれだけで、支出が“見える”ようになり、節約の足がかりができます」
ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さん(40)が、ズボラな人のための貯蓄術を提唱してくれた。
「長いレシートや、分厚いレシートの束を物理的に見ることで、自分がどれだけお金を使っているのか、わかるようになります。項目ごとに箱やファイルで分類できれば、さらにわかりやすいです」(風呂内さん・以下同)
第2ステップは、1週間分のレシートの分析だ。
「買い物の思考回路が見えやすいのは、不満足な買い物、偏ったお店のレシートです。惰性でコンビニに入って、なんとなく買ってしまったスイーツ、本当は断りたかったのに、付き合いで参加したランチ会なども、見えてくる。私の場合、特に悔しいのは、行きたくない飲み会で終電を逃したタクシー代のレシートですね(笑)」
お気に入りのカフェや、好きなブランドショップのレシートがたくさんある人は……。
「我慢ばかりでは、限界があります。そのお店のポイントを貯めたり、クーポンを利用する工夫も必要になります」
無駄遣いを減らすことは、貯蓄のヒントになるはずだ。
「目標は、子どもが保育園や大学などで教育費がかかる場合は、給料の手取りの5%、それ以外の期間は、20%。無理な場合は、定額で5,000円などでもいいです」
まずは貯蓄用口座を作って、増える楽しみを実感することから始めよう。