「スマホの使い道は通話、SNSだけではありません。買い物のとき、レジにスマホをかざせば“財布”としても使えますし、日ごろの収支を管理する“家計簿”や、口座の入出金額を一目でチェックできる“通帳”にもなる道具なのです」
そう語るのは、ファイナンシャルプランナーの関口博美さん。もはや“生活必需品”ともなっているスマホだが、家計管理面でも頼もしい存在になってきている。
そこで今回本誌は、“貯蓄のプロ”として知られる女性たちのスマホの中身を徹底調査! 調査に協力してくれたのは、前出の関口さん、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さん、節約アドバイザーの和田由貴さん、「2年間で350万円貯めた! ズボラ主婦の節約家計簿管理ブログ」運営者のあきさん、そして『ズボラでも楽しく1,000万円貯めた! 貯金0円からのゆきこの貯まる生活』(エクスナレッジ)著者でインスタグラマーのゆきこさん。
彼女たちは、買い物での決済からポイント管理まで、ほぼすべてをスマホ1台で行っていた!
■全員がスマホでキャッシュレス決済! 使用アプリは還元率高い「PayPay」が人気
「現金はほぼ使いません。支払い総額が大きい買い物ほど、キャッシュレス決済をすると還元率が大きいのが魅力です」(和田さん)
昨年10月の消費税増税後、よく耳にするようになった「キャッシュレス決済」。「PayPay」もキャッシュレス決済サービス専用のアプリとして知られ、クレジットカードか銀行口座を登録すれば、スマホ1台で支払いができる。賢女5人全員、この「PayPay」を使っている。
「PayPayの魅力は“還元率”。5%還元の対象店舗で決済すると、ポイント還元に加えてアプリの利用特典が上乗せされ、なんと還元率は6.5%になりますよ」(あきさん)
■ポイントの管理もスマホで。まず貯めるなら「dポイント」「楽天ポイント」が2強
コンビニやレストランなど、さまざまな店舗での買い物で貯められるポイント。スマホに該当のポイントアプリを入れておけば、アプリ内でポイントを貯めたり使ったりできるため、専用のカードを持ち歩く必要はない。
賢女たちのスマホを見てみると、「dポイント」「楽天ポイント」を主に利用しているようだ。
「この2つを入れておけば、ほぼすべての大手の店舗を網羅できると思います」(和田さん)
「私は楽天モバイルという格安スマホで契約していますが、楽天ポイントを貯めておくと、携帯料金の支払いはポイントでできるのがメリットなんです」(ゆきこさん)
楽天カードを保有していると楽天モバイルの「プランS」は1契約のみ月980円に。ふだんの買い物や公共料金支払いをカード払いにし、楽天ポイントを意識的に貯めれば、携帯料金を実質無料にすることも可能だ。
ただし、「ポイント欲しさのための買い物はNG」と、賢女たちは口をそろえる。
「貯まるポイント以上に支出しがち。ポイントを貯めるための買い物はしないように心がけています」(あきさん)
スマホを有効活用するうえでの注意点を語るのは風呂内さん。
「外出先で、フリーWi-Fiなどセキュリティの弱い回線を使って、個人情報を入力するのはNG。情報が流出する懸念もあります」
スマホはこれからの時代のお財布。賢く使って、「貯まる女性」になろう!
「女性自身」2020年2月4日号 掲載