「昨年の新型コロナによる緊急事態宣言を機に、まとめ買いのクセがついた人が多いのではないでしょうか。まとめ買いの結果、冷蔵庫が整理できなくなっている人は、“太る冷蔵庫”を生み出しているかもしれませんよ」
こう注意を呼びかけるのは、『やせる冷蔵庫』(サンマーク出版)の著書もある、食欲コンサルタントの村山彩さん。村山さんは妊娠をきっかけに“運動しないダイエット法”として、冷蔵庫の収納術を考案。これまで約400人の冷蔵庫をコンサルティングしてきた。
「食べ物があれば食べてしまうのが人間。冷蔵庫に太る食べ物が入っていれば、自然と太ってしまいます。さらに、ものが詰め込まれた冷蔵庫は、いま何があるのかを把握しにくくなる。その結果“なかったらどうしよう”と不必要な買い物が増え、負のスパイラルに陥ってしまうのです」
そこで村山さんが提唱するのが、冷蔵庫内の食材の入れ方を工夫した“やせる冷蔵庫”。自然と太りにくい食生活ができるうえ、食材の循環もしやすくなるという。
「まずは冷蔵庫の中身を全部出し、いらないものを処分します。賞味期限が切れた調味料、黒ずんだ端切れ野菜、霜だらけの冷凍食品などが出てくるはずです」
【迷った際の「即捨て!」判断基準】
・自分の体の一部にしたくないもの
・変なにおいがするもの
・ふたがない/ベトベトしたもの
・賞味期限/消費期限の過ぎているもの
・「お早めに」召し上がれていないもの
・いつ買ったかわからないもの
・糖質、脂質が多いもの
・3種類目以上の粉もの
そのうえで、冷蔵室を分割、ドアポケットを6分割など、エリア分け。見やすいゾーンにはカロリーが低く栄養のあるものなど、太りにくい食材を配置。見えにくいゾーンには糖質・脂質が多いケーキやジュース、焼き肉のたれなど太りやすい食材を入れる、と定位置を決める。見やすく取り出しやすい位置に太りにくい食材があれば、自然とそれらの食材を食べる頻度が増え、やせるというわけだ。