選んでくれたのは、ワッキー貝山さん 画像を見る

「ガチャガチャは不況に強いんです」

 

ガチャガチャ評論家でwebメディア『withnews』でも連載を持つ“おまつ”さんはこう語る。全国で大型カプセルトイ専門店の出店が相次いでいるが、なぜ今なのか。おまつさんに詳しく解説してもらった。

 

「今回の第4次ブームは、コロナ禍によって生まれた空きテナントに、大型店が続々と参入したことから私が提唱しました。大型店が初めて誕生したのは’11年ごろですが、’20年から今年の1月にかけてはなんと100店舗以上がオープン。人と接する必要がないのでウィズコロナ時代にぴったりですよね。ちなみに第3次ブームは、『コップのフチ子』が大ヒットした2012年。当時もリーマンショックや3.11の影響で景気が悪化していました。人員がいらず、置くだけで売場が成立するので、不況時に脚光を浴びやすいのでしょう」

 

さらに最近のトレンドについて聞くと、予想外のキーワードが返ってきた。

 

「地域活性化を目的とした、名産系ガチャが活況です。九谷焼や博多人形など、普通に購入すると高価なものでも、お手ごろ価格でゲットできます。LCCの『旅ガチャ』など、PRを兼ねた展開も増えましたね。大人向け商品の定着によって、より多様な商品が生まれています」

 

そんなニュータイプの大人ガチャを、おまつさんと仙台を中心に活躍するフリータレントでYouTube「ワッキーガチャンネル」にて毎日新旧ガチャ動画配信中のワッキー貝山さんがジャンル別に紹介。

 

■「カプセルレス」ケースがないから大きめ!

 

カプセルレスの先駆けで大ヒット商品「おにぎりん具」は「開発に5年かかったと聞きました」とおまつさん談。「SDGsの流れもあるかも」(ワッキーさん)という、次世代ガチャ!

 

■「ミニチュア昭和レトロ」ブーム拡大中

 

「VHSテープは実際にセットして蓋を閉じられるし、おみくじも本当に出てくる。こうした精巧さが大人に受けています!」(ワッキーさん)。驚きの着眼点と懐かしさでコレクターも続出中だ。

 

■「地域活性」ビジネスのトレンドといえば!

 

「台とカプセルさえあればなんでもガチャガチャにできるし、どこにでも設置できる。名産品など地元名物のアピールにも、気軽さとキャッチーさがうってつけでした」(おまつさん)

 

■「ダブり歓迎」何度出ても悲しくない!

 

ダブって悔しいのは昔の話!? 「リュウグウノツカイは何匹でも連結可。同じものをたくさん集めてさらに楽しめる、ガチャガチャの弱点を逆手に取った商品が増えています」(ワッキーさん・以下同)

 

■「キモカワ」女性に人気!

 

「ぜんまいで動くゾンビとか、ヘンテコでくだらない(笑)。でもガチャガチャの魅力はそういうところだとも思うんです。食虫植物は餌のネズミまでセットなのがいいですよね」

 

■「実用」実は使えなくても好き

 

「『冷蔵庫の見張り番』は、冷蔵庫の扉に貼ると開閉時に『ピピー! イエローカード食べすぎ注意! 1回~』とアナウンスしてくれます」。意外なアイデアグッズが見つかるかも。

 

■「ひまつぶし」カプセルトイを買う理由

 

「社員証はカードをかざすと音が鳴る機能派。インターホンは呼び鈴を連打すると『キレるぞ! なにがしたいんだ! なにコラ! タココラ!』と長州力がブチ切れてくれます」

 

アメリカから日本に上陸して60年弱。カプセルトイの進化はまだまだ止まらない!

関連カテゴリー: