電気料金の支払いが少ない神戸市から学ぶ「今日からできる節電習慣」
画像を見る 【解説】都道府県 電気料金ランキングから学ぶ節約法則5

 

■子供の独立が節電の契機に

 

「電気代が安い地域には共通点がある」と、節約アドバイザーの丸山晴美さんが語る。

 

「神戸市に限らず、46位の福岡市、45位の横浜市、42位の千葉市、41位の東京都区部はマンションの戸数が多い。一戸建てよりも断熱性能が高いマンションは、夏は涼しく、冬が暖かい分、電気料金の3〜4割以上を占めるエアコンの使用も抑えられている可能性があります。それだけ、断熱効率は電気代を左右するのです。

 

一戸建てに住んでいる人も、すべての部屋の断熱性を高めるのは困難でも、家族が長い時間を過ごすリビングだけでも挑戦してみるといいでしょう。熱が逃げやすい窓は厚手のカーテンを使ったり、100円ショップで売っているようなフィルムを窓に貼るなどして冷暖房効率をよくする“断熱部屋”にするのも手ですね」

 

また一人ひとりが別々の部屋でエアコンを使うのではなく、家族みんなで同じ場所を共有する“ウオーム&クールシェア”もぜひ取り入れてほしいという。

 

「家族がそれぞれの部屋で過ごすのではなく、リビングに集まって冷暖房を共有すること。またエアコンの温度設定で調節するのではなく、寒かったらカーディガンや膝掛け、ヒートテックなどの機能性下着を身につける。暑いときは風通しのよい洋服を身につけるなど洋服で調節するクセをつけることも重要です。エアコンの冷房の設定温度を1度上げる、そして暖房は1度下げるだけで、年間で2千590円ほどの節約になります」

 

ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんもこんなアドバイスをくれた。

 

「富山市によくあるケースですが、子供が進学のために家を出ても、電気料金の契約アンペア数を下げずにそのままにしている家が多いのです。たとえば東京電力の場合、4人世帯で一般的な50アンペアの契約を2人世帯の目安である30アンペアにするだけで年約7千円も違ってきます。契約変更はカスタマーセンターへの連絡やネットで申し込むことができますよ」

 

電気料金の超高騰時代を乗り切ろう!

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