来年1月スタート…新NISAになっても旧NISAの非課税枠は残るので今すぐ始めるのが正解
画像を見る 【解説】新NISA制度になるとこう変わる!

 

■新NISAになっても旧NISAの非課税枠は残る

 

“来年1月の新NISAを待ってもいいのでは?”と尋ねると、「一日でも早いほうがいい」と横山さん。5つの理由があるという。

 

「まず、積み立ては『長期』で、一日でも投資期間が長いほうがいい。次に、今始めると、今年購入したぶんは2042年まで非課税で運用できるうえ、それとは別に来年から新NISAの非課税枠1800万円が与えられます。運用できる非課税枠が増えて得ですよね」

 

3つ目の理由は、来年の新NISAに向けていい練習になること。

 

「何も知らずにいきなり始めるよりも、ネット証券の手続きや積み立ての投資の方法など、経験を積めますし、どんな商品があるのか情報収集もできます」

 

4つ目の理由が物価高時代に「資産寿命の延命」にもなること。

 

「物の値段が高騰するインフレ、円安もあり、今お金の価値が落ちていることに気づいていますか? 今の100万円は以前の96万~97万円の価値しかありません。置いておいても価値が下がっていくのであれば、運用して価値をあげたほうがいいですよね。そして最後に、現在は夏のボーナスを資金に始めやすいタイミングです」

 

■買うべき商品はふたつだけ

 

実際に始めるなら、手数料の安い「ネット証券」でNISA口座を開設しよう。

 

「手数料が安くて使い勝手もいい『楽天証券』や『SBI証券』がいいでしょう。今はスマホでも開設できます。証券会社のサイトで『口座開設』のページを開きます。メールアドレスを送信すると、申し込みのURLが送られてきます。難しい場合は家族に手伝ってもらうのもいい。ただし、“やってもらって”はダメ。自分で、失敗しながらも、あきらめずに口座を開設しましょう」

 

口座の種別は、NISAがメインであれば「特定口座・源泉徴収なし」を選んでおくといい。そして必ず「積み立て」でスタ―ト。

 

「買うべき商品は、楽天証券でもSBI証券でも、この2つだけ! 『全世界株式インデックスファンド』『全米株式インデックスファンド』。いずれもリスクが比較的低く、長期的には安定的に成長が望める投資信託です」

 

そして、新NISAの受付けが始まれば、今年の投資分はそのまま残して申し込もう。買うべき商品は変わらない。

 

「投資では、一時的に損が出ることもあります。しかし、焦って売ったりしないこと。過去の例を見ると、20年スパンでは収益があがっています。待つことが大事。また、慣れてきて投資額を増やしたいと思っても、何かあったときのために、すぐにおろせる預金として月給の7.5カ月分は残したほうがいい。無理はせずに楽しんでコツコツと積み立てましょう。今、NISAをやる人、やらない人では、今後、人生に雲泥の差ができる時代になりますよ」

 

重い腰を上げて、この夏こそ、NISAを始めませんか?

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