10月に中国で一般公開されたシャンシャン(6歳)。雅安碧峰狭基地には連日、ファンが押し寄せ、「誰がお婿さんになるか」と熱い議論が交わされている。
12月25日発売の『シャンシャン自身』でも「勝手にお婿さん候補」という特集が組まれ、日本のファンの間でも「いったい誰がシャンシャンを射止めるのか」は注目の的だ。
というのも上野動物園から「シャンシャンが発情した」と発表があったのは2023年1月。2024年も1月ごろにまた発情があるなら、お婿さん候補とのお見合いが行われるかもしれない……。
そこで現在、候補に挙がっている雄パンダ3頭を編集部で検証してみた。
まずは、シャンシャンの住む雅安碧峰狭基地の看板娘・乔伊(チャオイー)の弟、乔良(チャオリャン)。7歳で年齢的にもちょうどいいうえ、明るくて優しそうでいい感じ。シャンシャンのお見合い相手として一番大切なのは、血統が近くないこと。また、野生あるいは野生に近いパンダが理想的なんだそう。
そういう意味で、チャオリャンは両親が野生なので、DNA的にも最適なパンダといえる。
そして8歳ですでに数頭子供がいる、超スターパンダの青青(チンチン)。2歳年上なだけなのに、余裕や貫禄さえ感じられる。
初めてお見合いに挑むシャンシャンは緊張してしまうだろうから、チンチンのように経験豊富な雄パンダにさりげなくリードされるのがいいのかもしれない。
3頭めは、11月にYouTubeで「シャンシャンの恋人候補!」として公開され、お婿さん候補に急浮上した5歳のガンバンアーくん。
基地のスタッフによると「おそらく、シャンシャンが碧峰狭基地に来て最初にできたお友達」とのこと。
シャンシャンがまだ検疫エリアにいた頃、明るくて活発でおしゃべりなガンバンアーくんを隣に移し、人見知りなシャンシャンが早く中国での生活に慣れるようにしたというのだ。
ガンバンアーくんは、昔からよく窓際で立ち上がって、隣のエリアのパンダに熱心に話しかけていたそうなので、「きっとシャンシャンにも同じようにして、慰めてあげていたのでは」と言う。
一般公開後もシャンシャンと同じ銚子山エリアの別の舎に移って、シャンシャンの近くで公開されている。
お友達から恋人へ、というのは良くあること。特に初めての、知らない人ばかりの地で、優しくされたら……などと妄想は止まらないが、基地のスタッフによると、「繁殖計画はまだ決まってない」とのことだ。
ぜひシャンシャンには相性が抜群の素敵な雄パンダと幸せになって欲しい、と切に願うばかりだ。