今まであまり運動習慣のなかった層を取り込むことで、会員数を増やし続けているフィットネスジム「chocoZAP(チョコザップ)」。RIZAPグループが運営するこの“コンビニジム”は、24時間無人営業で、着替え不要で土足OK。会社帰りにふらりと立ち寄ったサラリーマンがスーツのまま、トレーニングをこなし短時間で退店していく姿が全国各地で見られる。
「周りも筋トレ初心者ばかりなので居心地が良いとの理由から、事業開始からわずか1年5カ月で会員数は112万人を突破。あっという間に業界1位に躍り出た急成長ぶりです。最近では脱毛やエステ、ネイル、歯のホワイトニングなどができる設備を併設した店舗も増えています」(フィットネス業界関係者)
会員増に並行して店舗も急拡大中で、街中でその看板を目にすることも日に日に増えてきた。そんなchocoZAPにトレーニングマシンの設置がない店舗が誕生している。店舗のホームページには「本店舗は小型店舗により、トレーニングマシンの設置がございません。マシン利用の場合はお近くの店舗をご利用ください」との注意書きが書かれている。情報を確認すべく、本誌記者は東京・板橋区にある「chocoZAP赤塚新町三丁目店」に行ってみた。
2月4日にオープンしたという同店舗はマンションの1階部分に入居していた。外から見るだけでも規模の小ささは明らかで、トレーニングマシンを設置するスペースがないというのもうなずける。店舗前の看板を見ると洗濯機・乾燥機、ホワイトニング、トイレの設備があるようだ。つまり会員専用の無料のコインランドリー店なのだ。
SNS上ではこのようなトレーニングマシン以外の設備が設置されている店舗が全国で続々と「発見」されている。
《俺運動するために近所のchocoZAP 回ってたんだけど…ダーツにビリヤードにカラオケまであるぞここ》
《chocoZAPにプリクラ出現!?》
《チョコザップのチラシ入ってたんだけどすごすぎて笑った。え、いまこんなことになってんの?もうラウンドワンじゃん》
芸能人を使った劇的なビフォーアフターのCMで一躍有名になり、「フィットネス業界の革命児」とも称されるRIZAPグループ。筋トレできないジムで業界にさらなる革命をもたらすかもしれない。