■LUUPは「展開エリア内における便利なサービス提供を優先している」と説明
つまり足立区、葛飾区、江戸川区ともに、“LUUPを拒んでいるわけではない”という結果に。さらに3区内にはポートが全くないわけではなく、足立区では北千住に8カ所、江戸川区には平井に1カ所あった。
本誌はLUUPを運営する株式会社Luupにも、取材を申し込んだ。足立区、葛飾区、江戸川区にポートが少ない理由については、次の説明があった。
「LUUPは、渋谷周辺からサービス提供を開始しました。1~2駅程の短距離の移動で利用いただくことが多く、ポートが街じゅうに配備されていることが特徴です。また、ポートに車両が溢れて街の景観を乱さないよう『乗車前に返却ポートを予約する』ことを必須としています。
目的地近くのポートの返却枠が埋まってしまっている場合、そのすぐ近くに返却枠のあるポートがないと、利用者にとっては不便な体験となってしまいます。このことからも、ポートが街じゅうにあることが重要になります。展開エリアを広げすぎることよりも、まずは展開エリア内における便利なサービス提供を優先しているためご指摘のように、まだサービスを提供できていないエリアがございます」
また、ポートを設置するにあたっての手続きについては、「ポート設置先の管理者の許可が必要となります。その上で、LUUPのポートテープや看板を設置させていただきます」とのこと。いっぽう3区内でのエリア拡大については、「今後の展開予定については、申し訳ありませんが公表をしておりません」との回答に留まった。
果たして将来的に、注目を集めた3区にもLUUPが普及するだろう?