スマホ料金月6500円減らせる「窓口相談術」元販売員が見直しポイントを伝授!
画像を見る 今回の値上げを機に携帯料金プランを見直してみてはどうだろうか(写真:elise/PIXTA)

 

■契約しているキャリアの経済圏につかるのも手

 

大手キャリアの携帯料金の値上げ競争の対抗策として、政府の“値下げ要請”によって生まれた「ahamo」(ドコモ)、「povo」(KDDI)、「LINEMO」(ソフトバンク)は料金が抑えられるといわれているが……。

 

「たしかに1円でも携帯料金を安くしたい人にはいいでしょう。

 

しかし、最大の壁が、申し込みがWEB限定(ahamoは店頭で契約代行〈有料〉オプションあり)で、なおかつ実店舗の窓口がなくサポートが薄いこと。契約時の本人確認書類や料金の支払いなどWEBで行う契約にも手間がかかり、店舗でのサポートがなくても自分で解決できるくらいのスキルや知識が不可欠。

 

『○○モバイル』という社名が多い『格安SIM』も同様に、WEBが苦手な人は、手続きに高いハードルを越えなければいけません」(モバイルプリンスさん)

 

総務省が2023年に行った「利用者意識調査」によると、スマホ利用者の約半数が「手続きを行うことが面倒」などの理由で料金プランを見直していないという実態も。

 

また株式会社SOKKINが行った「スマホの月額料金」のアンケート調査では、「スマホの料金プランの見直しをしたことがある?」という質問に、50代以上の80%が「いいえ」と回答している。

 

携帯料金の値上げに対抗できる有効な策はあるのだろうか?

 

「“家族総取り”を狙う大手キャリアは、銀行や金融、小売業との連携を強めて、消費や投資など経済活動を会社のサービスで完結させる“経済圏”づくりに力を移しています。

 

今、契約しているキャリアの経済圏にどっぷりつかってポイントや特典をためて、おトクに利用するのもひとつの策。

 

キャリア関連のクレジットカードや電子マネーで決済すればポイント還元率が高くなるサービスのほか、携帯電話回線とネット回線や電気料金などの特定のサービスをまとめて契約することで携帯料金が割引になる『セット割』、家族で契約すると月額料金が割引になる『家族割』など、より多くの割引を受けることができます」(モバイルプリンスさん)

 

鮎原さんはこんなアドバイスをしてくれた。

 

「携帯料金を見直すうえで重要なことは、自分のデータ通信量に対して適切な会社、プランになっているかどうか。そもそも携帯料金を見直したいと思っている人でも、自分が毎月何ギガ使っているか把握していない人も多いのです」

 

iPhone大陸運営事務局が行ったアンケートによると、1カ月あたりのデータ通信量で30ギガ以上と答えた人は10.2%、5ギガ未満が6割を占めている。

 

ちなみにデータ通信量を多く使うのは動画視聴。データ通信量1ギガでは2~3時間の動画視聴が可能。

 

テレビのように動画を流しっぱなしにしているような大容量を使うヘビーユーザーにとって30ギガ以上は必要だろうが、ネット検索やメール程度のライトユーザーはそれほどデータ通信量はかかっていない。

 

「自分のデータ通信量の利用状況は、スマホでも確認できるが、契約しているスマホショップに行って“1カ月何ギガ使っているか”聞いても教えてくれます。

 

そこで、auだとUQモバイル、ソフトバンクならY!mobileといった大手キャリアが提供する低価格帯のサブブランドに変更してもデータ通信量が足りるかどうか聞いてみてください。

 

もし足りるのであれば、その場でサブブランドに替えてもらえばいいのです。

 

サブブランドなら、通信品質も大手キャリアとまったく一緒。実店舗でさまざまなサポートを受けられます」

 

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