《山手線車内で5人けが》相次ぐモバブ、スマホの発火事件…被害経験した記者が語るリアル、メーカー補償はある?
画像を見る 夏場の車内は高温になる。スマホを置き忘れないように(写真:A_Team/PIXTA)

 

■落下を繰り返すとスマホ発火の危険が

 

実は、このようにスマホなどのリチウムイオン電池を使用した製品の発火事故件数は右肩上がりで、2023年の件数は都内だけで167件。10年前の約8倍に(東京消防庁調べ)。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)製品安全センターの宮川七重さんに原因を聞いた。

 

「スマホに内蔵されているリチウムイオン電池はレトルトパウチのような構造で、中には電解液が入っています。電解液がガス化すると電池が膨張して圧力にパウチが耐えきれなくなり破れてガスが勢いよく噴き出します。このガスは燃えやすいので危険です」(宮川さん、以下同)

 

この電解液のガス化からの発火要因として、まず考えられるのは初期不良だ。購入直後から充電がすぐ切れてしまう、やたら本体が熱くなるなどの異常があれば、早めに購入先などに相談しよう。また、間違った使い方が発火を招くことも。気をつけるべきは、衝撃、圧力、熱の3つの要素だ。

 

「スマホを落として衝撃を加えたり、ズボンのポケットに入れたまま座るなどして圧力を加えたりすることで、電池の中のパーツが傷つきショートする原因になります。熱にも弱いので、直射日光が当たり続けると電池内部の温度が異常に上昇し、発火することも」

 

特に高温となる夏場は注意。充電のしすぎも、劣化を促進するという。

 

「電池にやさしい使い方は、電池残量が20~80%の間といわれています」

 

万が一異常を感じたときは、直ちに使用を中止し、購入先に相談を。家族の命と家財を守るために、スマホの危険性を知っておこう。

 

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出典元:

WEB女性自身

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