《2027年問題》廉価型エアコンだけじゃない…もうすぐ使えなくなる「自宅に必ずあるモノ」は?
画像を見る 2011年の震災以降、省エネ性能はアップ(写真:siro46/アフロイメージマート)

 

■エアコンは省エネ基準達成率100%以上を10年使うとお得に

 

実は、もう1つ「家電の2027年問題」があるという。

 

「経済産業省が家庭向けエアコンの省エネルギー基準を2027年度から引き上げます。そのため、2027年4月からは“廉価型”エアコンが買えなくなります」

 

いま店頭には「省エネ基準達成率」の低いエアコンが5万~6万円などの激安価格で販売されている。“庶民の味方”と思しき廉価型だが、藤山さんは「販売価格が安くても10年で考えると損」という。

 

15畳用の大型エアコンで比較してみよう。売場のエアコンに貼られた緑のステッカーにある年間電気代をヒントに、エアコンを10年使うつもりで試算する。

 

販売価格20万円の上級タイプは年間電気代が5万1千310円。10年間の電気代は約51万円だから、エアコンの本体価格を足した総コストは約71万円だ。

 

いっぽう10万円の廉価型の年間電気代は6万5千660円。10年間の電気代約65万円に本体価格を合わせると75万円になる。

 

「購入時は高いと感じるかもしれませんが、省エネ基準達成率100%以上のもののほうがお得です」

 

特に2011年の震災以降、省エネ性能は大幅にアップしたという。2011年より前のエアコンを使っている人は早急に買い替えが◎。

 

「東京都の『ゼロエミポイント』など照明器具やエアコンの買い替えに補助金を出す自治体が多いです。それらを活用してください」

 

照明器具もエアコンも、期限間近になると駆け込み需要で値上がりするかも。’27年まで余裕のある今が、お得な買い替え時だ!

 

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経済ジャーナリスト

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