抜けない疲れは「脳」から…治すための「食事・環境・睡眠」術

投稿日: 2017年05月31日 16:00 JST

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「40代は、寝息がいびきに変わる世代です。睡眠障害も起きやすい。睡眠中にいびきをかいていると酸素量が極端に少なくなり、疲労もそのぶん蓄積します。『夫のいびきがうるさくて眠れない』という奥さんが、酸素が不足し、夫よりひどく疲労がたまっていた、なんてケースもあります」

 

そう話すのは、『すべての疲労は脳が原因』(集英社新書)の著者で、疲労研究の第一人者の東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身医学博士。私たちは疲れを感じるとき、『体が疲れている』と考えがちだが、実際につかれているのは、体ではなく『脳』だという。睡眠中に疲労がたまる「いびき」も、更年期世代を迎える女性は注意すべき脳疲労のサイン。梶本先生は、脳疲労を改善するポイントは「食事・環境・睡眠」だと解説する。

 

「食事では、栄養成分『イミダペプチド』が脳疲労の回復に効果的です。これは鶏の胸肉、豚ロース、カツオ・マグロの赤身に含まれています。2週間、イミダペプチドを200グラム摂取してもらったところ、75%の人に改善効果がありました」

 

鶏の胸肉にすると、100グラムで1日の摂取すべき量になるという。

 

環境面では、太陽の紫外線を浴びないようにサングラスをかけるのを心がけよう。

 

「森林浴をして、自然の風や音など『ゆらぎ』を五感で感じるのも有効です。窓を開けて風をいれるだけで疲れは軽くなります」

 

しかし、梶本先生は「疲れをちゃんと取ることができるのは睡眠だけ」だと指摘する。

 

「あおむけで寝ると舌の根元やのどの筋肉が下がり、慢性疲労の原因になるいびきをかきやすい。寝息・いびきのある人は横向きに寝ることでいびきを減らせます。また、女性は胃下垂の方も多いので、胃の出口のある体の右側を下にして寝ることで、胃の消化吸収を助け、睡眠中に疲労蓄積を減らすことができます」

 

自分の脳疲労度は、朝目覚めたときにチェックすることができる。

 

「目を覚ましたら、ベッドから出る前に、手足を曲げたり、体をねじったりして自律神経を目覚めさせます。そして、ベッドから出た最初の一歩の感覚が『しんどい』『つらい』『重たい』と感じたときは、前日の疲れがまだ残っている証拠。もう一つ、疲労度がわかる目安が“起床して4時間後”です。そのときに眠いと感じるのであれば、睡眠時間が足りていないか、睡眠の質が悪いかでしょう」

 

まだまだ疲れに関して、誤解も多いと語る梶本先生。ありがちなのが、体を動かして気分転換すればよい、という思い込みだという。

 

「体を使った運動も、デスクワークの頭脳労働もどちらも疲れるのは一緒。頭の疲れはジョギングで気分転換しても、疲れの解消はできません。余計疲れるだけ。そんなときは、運動などはせず、眠ってしまうのがいちばんいいんです。“疲れ”は足し算で考えてください。生活の一つ一つの行動で自分がどれだけの疲れを感じているか。そして、それを癒すことができるような『食事・環境・睡眠』を心がけるようにしてください」

 

疲れを非常に感じている人は、まず食事、環境、睡眠の3要素を見直すことから始めてみよう。

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