‘13年2月上旬、自冶医科大学附属さいたま医療センターの早田邦康先生により「日本人の長寿に関する研究発表」が行われた。早田先生による新発見の内容とは――。

 

「健康長寿食といわれている食品には共通の成分、ポリアミンが含まれています。特に納豆は毎日食べ続けると血中(体内)ポリアミン濃度が上昇します。ポリアミン濃度が高いと炎症が生じにくい体内環境になり、臓器の老化が抑制され寿命が長くなるということがわかりました」(早田先生)

 

今回、早田先生が発表したのは「納豆に含まれる成分ポリアミンによる大腸がん抑制効果を発見」である。新たにわかった事実とは、このポリアミンのアンチエイジング効果が遺伝子レベルで効果を発揮しているということ。遺伝子の変化により生じる病気といえば「がん」である。

 

ポリアミンが遺伝子の炎症を抑え、がん、特に大腸がんを抑制することをマウス実験により確認し、ポリアミンの大腸がん抑制の仕組みを見いだしたのだ。つまりポリアミンを多く含む納豆こそが、がん抑制に最適な食品ということなのだ。

 

また、ポリアミンは、世界の死因ワースト1(WHO・世界保健機関調査)の動脈硬化の抑制にも効果があるという。動脈硬化には「老化」と「悪玉コレステロール」が大きな原因となっているが、黒幕的な存在として「動脈の炎症」によって進行してゆく。その炎症をポリアミンが抑えることが、多くの研究者によって判明したのだ。

 

さらに、料理研究家の青木敦子先生によると、納豆+レタスが快眠を誘うという。

 

「納豆にはトリプトファンという眠りを誘発する成分も含まれているのです。またレタスには精神を安定させ、眠りを誘発するラクッコピコリンという催眠作用のある香り成分が含まれています。眠れない日が続いていたら納豆+レタス料理を作ってみてくださいね。おすすめは納豆&レタスのパスタですよ」(青木先生)

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