昨年、大みそかに抽選があった1等・前後賞合わせて10億円の年末ジャンボ。本誌では、昨年12月3日号で「47都道府県“爆当たり”売り場」としてお薦め売り場50を紹介した。
そのなかから「西銀座チャンスセンター」(2本)「名駅前チャンスセンター」「大阪駅前第4ビル特設売場」「みずほ銀行熊本支店」の4売り場が見事、的中。総額50億円爆当たりという結果になった。
そこで2月3日から発売される1等・前後賞合わせて3億円の「東京2020協賛ジャンボ」(今年のみバレンタインジャンボから改名)に向けて、今回の1等当せん売り場を直撃。10億円を招いた秘訣を探ってみた。
翌年に『龍馬伝』の放送を控えていた’09年の年末ジャンボでのこと。坂本龍馬ゆかりの高知市(出生地)、長崎市(海援隊結成)、京都市(暗殺の地)から、続々と億が出て話題になったことを覚えているだろうか。
京都風水師のほへとさんによれば、「大河ドラマの舞台として脚光を浴びることで、その土地の運気も当然上がります」とのこと。
じつは、今回も同じ現象が起きていた。今年の大河ドラマ『麒麟がくる』は、明智光秀が主人公。岐阜県美濃の明智庄でドラマは始まった。そのお膝元・岐阜県「宝くじの店平川サピー美濃店」から、奇跡の10億円が出たのだ。
「売り場から億が出たのは初めて。まさかと思いました」と平川求社長。
「最終日にくじ券が足りなくなって補充した分のなかに1等当せんくじが入ってました。おそらく最終日に購入された人のなかに10億円を当てた方がいると思います」(平川社長)
この売り場では、最近スクラッチを1枚だけ買って300万円を当てた人がいたばかり。大河ドラマの盛り上がりとともに、奇跡はまだまだ続きそうな勢いだ。
愛知県「名駅前チャンスセンター」のある名古屋市もまた、今回の『麒麟がくる』の舞台となるエリア。
「尾張といえば、明智光秀に本能寺の変で討たれた織田信長の出生地ですから、大河パワーにあやかれたのかもしれません」と、大塚正明店長。
「前回のジャンボ1等が昨年のバレンタインで平成最後のジャンボでした。そして今回は令和初の年末ジャンボで1等が出て、これも縁なのかと思います」(大塚店長)
先日、売り場に、清掃服姿の初老の男性が現れた。
「よく見ると、売り場周辺を清掃している会社の男性でした。手にマンションの契約書を持っていて『この前、ここで買った宝くじで1等が当たって、これが買えたよ』と、見せに来てくれたんです。こうして夢をかなえている人がいらっしゃるんだなと実感しました」
「女性自身」2020年2月11日号 掲載