2月25日に女性自身から刊行されたムック「女性自身 介護スペシャル『老親と10年後のあなたの要介護度をゼロにするぴんぴん習慣100』」(光文社)。瀬戸内寂聴さんのお言葉集、美輪明宏さん、柴田理恵さんのインタビューなどの企画が目白押し。さらに、温泉、バスツアー、長寿のインテリアなど、使える実用企画も充実しています。
また、6章に渡って展開される納得の健康習慣も読みごたえ十分のボリュームです。その健康習慣の中から厳選した“マル秘ワザ”を紹介。ぜひ、日々の生活の中で実践して、その効果を実体験してはいかがでしょう?
■疲労回復に「グリグリ腎臓マッサージ」
腎臓の機能は、老廃物が混じった血液をろ過し、いるものといらないものを分けて体に不要なものだけを尿にして排出するというもの。つまり、腎臓が疲れ、きちんと働けなくなると、老廃物が排出されずに体内や血液にたまり、血液がドロドロになる。
その結果、血行が悪くなり、体に必要な酸素や栄養、免疫細胞などが全身にいきわたらなくなるため、疲れやすくなったり、手足が冷えたり、免疫力が下がったりすることに。また、血管や心臓に負担がかかるので、動脈硬化や心臓病、脳梗塞などさまざまな病気にもつながりやすいという。
そんな腎臓をマッサージして疲れが取れれば、体の疲れも取れるということで、ご紹介するのが「グリグリ腎臓マッサージ」。やり方は次のとおり。
(1)手の第一関節と第二関節を曲げ、第一関節だけを使う。おへその横に第一関節を押しあてて上下に3回グリグリし、腎臓に効くツボ「肓兪(こうゆ)」を刺激。両手をゆっくりと外側に移動させる。
(2)同じように上下に3回グリグリし「肓兪(こうゆ)」のわきにある、腎臓に効くツボ「天枢(てんすう)」を刺激。わき腹に向かって少しずつ両手をずらして、3回グリグリを繰り返す。
(3)わき腹にきたら第一関節から第二関節に変更。わき腹まわりは、第二関節を押しあて上下に3回グリグリ。腎臓に効くツボ「帯脈(たいみゃく)」を刺激する。背中に向かって少しずつ両手をずらしてグリグリを繰り返す。
(4)第三関節を腰に押しあて、腎臓に効くツボ「志室(ししつ)」の周辺を左右にグリグリ。背骨に向かって両手をずらし、同じく腎臓に効くツボ「腎兪(じんゆ)」の周辺も左右にグリグリと刺激する。
ここで押さえておきたい4つの基本を記しておこう。
(1)マッサージは1回1分が目安。1日数回行ってもOK。
(2)少し強めに行うと効果的。できれば筋肉にあたって手が止まるところまでグッと押しあててマッサージ。
(3)深呼吸しながら行うとリラックスでき血液やリンパの流れにもいい。
(4)汗や尿が出やすくなるので、マッサージ後は水やぬるま湯を飲む。
気が向いたときに1回1分で疲労回復できる画期的なマッサージで、疲れ知らずの体になろう。
「女性自身」2020年3月10日号 掲載