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電気はこまめに消すほうがいい。そんな、一見納得してしまうような節約テクは、実は逆効果。するするとお金がたまる鉄則を身につけて、賢く貯金しようーー!

 

コロナ禍の残業カットで収入が減ったり、ステイホームのストレスから自分へのご褒美が増えたりして「お金がたまらない」と嘆く人が多い。だが、ファイナンシャルプランナーの飯村久美さんは「お金をためるのは簡単」という。

 

「お金がたまらないのは、ちょっとしたテクニックを使えていないだけ。コツさえつかめば、誰でもたまります」(飯村さん・以下同)

 

そんなコツがあるなら知りたいが、面倒なことはしたくない。

 

「手間がかかることは、誰でも続きません。ストレスの少ない“自動的にお金がたまるシステム”を作って、あとは決めたとおり実行するだけ。家計簿もいりません」

 

節約の新常識を見ていこう。

 

■銀行口座は“使う口座”と“たまる口座”の2つを用意

 

「大切なのは具体的な貯蓄目標です。『とりあえず100万円』は漠然としすぎ。『5年後、夫婦でハワイ旅行に60万円』なら1年で12万円、月に1万円をためればかなうと、夢の実現が見えるでしょう。こうした目標をいくつか作り、合算して手取りの10〜30%を貯蓄しましょう。このとき、生活費などの使う口座とたまる口座を分けて、金融機関の自動積立を利用します。引き落としを給料日後すぐに設定すると確実です」

 

貯蓄額がいくらか迷うが……。

 

「手取りの10%から始め、余裕があれば増やしましょう。ただ子どもの独立後は“人生最後のためどき”。30%まで増やしたいですね」

 

お金を使う誘惑に負けそうだ。

 

「目の前の誘惑と貯蓄目標を比べてみて。目標の楽しみが大きければ、誘惑に負けないでしょう。また、たまる口座のキャッシュカードは持ち歩かず、簡単に引き出せないようにすると安心です」

 

■電子マネーには毎週月曜日、週の予算額をチャージ

 

「電子マネーは、いくら使ったかを把握しづらいオートチャージをやめましょう。1週間の予算を決め、毎週月曜日など決まった曜日に予算額をチャージ。月曜以外の追加チャージは禁止で、履歴を確認しながら予算内に抑えましょう」

 

■通帳を毎週1回“ながめるだけ貯金”

 

「たまる口座の通帳は残高が増える一方。見ると「絶対に減らしたくない」と貯蓄のモチベーションが上がります。使う口座の残高は減っていきますが、次の給料日にマイナスでなければOK。予算達成を見届けましょう」

 

通帳を記帳するのが手間だが。

 

「入出金がスマホで確認できる銀行アプリがおすすめです」

 

■1カ月の手取り収入を全額現金化してみる

 

「現金を手にして、重みを実感してください。次に何にお金を使いたいのか、現金を食費や小遣いなどに振り分けると、自分にとって大切な使い道がわかります」

 

■電気をこまめに消すと、お金が逃げていく

 

電気を点けたり消したりするときの消費電力は多い。

 

「それよりも、契約のアンペア数を下げる、電力会社を替えるなどのほうが、確実に節約できます」

 

小さな習慣を見直して、コロナ禍に負けない自動的にたまるシステムを構築しよう。

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