早くも猛暑の勢い……真夏に食欲が落ちて、ぐったり夏バテになる前に、手軽に食べられて、生活習慣病やアンチエイジング効果が期待できる「冷凍バナナ」を活用してみては?
フルーツのなかでも、年中手に入り、お手ごろ価格のバナナ。カロリーは一見高そうだけど、1本約86kcalとご飯1杯より低く、タンパク質やビタミン、ミネラル、食物繊維など栄養もたっぷり。
なかでもポリフェノールには、強い抗酸化作用で細胞の老化を抑えたり、腸内環境の改善、免疫力を高め、美肌などうれしい効果満載。
実は熟して「シュガースポット」と呼ばれる黒い斑点がある方が甘くてポリフェノールも多いけど、食べごろのバナナは傷みも早いのが難点。そんなときは冷凍するだけでおいしさキープ&「ポリフェノールの量も倍増する」(!)という冷凍バナナがおすすめ! イギリスのチェスター大学の研究によると冷凍した方がビタミンCや抗酸化物質などの含有量がたしかに増加していたという結果が出たそう。これ、簡単にできそうなのでさっそくやってみました。
■今すぐ実践! 3ステップでできる冷凍バナナの作り方
大量買いしたバナナが残ったり、食べきれず黒ずんでしまう前にぜひ試したい冷凍バナナ。皮付きのままだと黒くなり、皮もむきにくいので、皮をむいてから冷凍するのがポイント。丸ごとの場合は、そのままより手で平らにつぶしてから冷凍すれば、冷凍&解凍時間が早くなり食べやすいのでおすすめ。つぶしてぴったりと密閉することで変色しにくいというメリットもあり。ラップや保存袋があればすぐできるのでレッツトライ! 作り方はこちら。
(1) バナナは皮をむき、ラップの中心に置いて二つに折りにたたむ。
(2) 手のひらで軽く押しつぶし、すきまがないようにぴったりと包む(下写真)。
(3) 保存袋に入れ、冷凍庫へ。3時間くらいでほどよい固さに、しっかり凍らせたいときは半日以上冷凍庫に入れる。
■冷凍バナナは半解凍で食べれば、とろ~り&ひんやりのダブル食感で夏向き!
冷凍バナナを食べるときは、5~10分ほど放置すればまわりから溶けて食べごろに。つぶしてあるので早く解凍されてやわらかくなるのもうれしい。器に入れ、半解凍で食べればまさに100%無添加のバナナアイス! 自然な甘さが口のなかでとろっと溶けて、夏のおやつにぴったり! バナナは輪切りにして、ラップで包んでから保存袋に入れ冷凍してもOK。あらかじめひと口サイズに切ってあるので、そのままパクっと食べやすい。
冷凍バナナを作っておけば、忙しい朝や小腹が減ったときにも超便利。タンパク質やミネラル、食物繊維、ポリフェノールなどが豊富だから、ヨーグルトやシリアルに混ぜるだけで栄養バランス&ボリュームがアップ。おやつなら、アイスクリームに添えたり、牛乳と一緒にミキサーにかければひんやり濃厚なスムージーのできあがり。ほかにもパンケーキに混ぜたり、トーストにちょいのせしたり、工夫次第でいろんなスイーツができそう。甘みが足りないときは、はちみつやメープルシロップをかけるのもおすすめ♪
冷凍バナナを作ったら、1カ月以内に食べてフレッシュな味を楽しんで
「バナナを買ったけど、そのまま放置して真っ黒になった」なんてことになる前に、冷凍すればおいしくて栄養もアップ、といいことだらけの冷凍バナナ。1ヶ月ほど保存可能なので、安いときに買って冷凍すれば、朝食やおやつなどさまざまなシーンに使えて便利。冷凍したら、できるだけ早めに食べるのがおいしく味わうコツ。暑いとついついアイスを食べてしまうけど、冷凍バナナなら安くて低カロリー、食物繊維も豊富だから、コロナ太りでぽっこり出たおなかにも効果あるかも。ぜひ、冷凍バナナを活用してみて。
(取材:小林 薫)