「顔が老けて見える原因は、骨の衰えです」
そう話すのは、Dr.孝志郎のクリニック院長で、著書に『1日5秒骨トレーニング!』(ビジネス社)を持つ総合内科専門医、藤澤孝志郎先生だ。
「高齢になると体が小さくなるのは、骨が縮むからです。というと『まだまだ先の話』に聞こえますが、骨の縮小率がもっとも高いのは下あごの骨。口のまわりのしわやほうれい線、たるみは、下あごの骨が縮むために起こるのです」(藤澤先生・以下同)
骨が縮むと顔の土台は小さくなるが、皮膚の大きさは変わらない。だから皮膚が余ってたるみ、もっと進行するとしわになる。中高年に多い目の落ちくぼみも、骨の縮小が原因だという。
とはいえ女性は閉経後、骨密度が低下する人がほとんどだ。骨が原因なら、顔の老け見えはあきらめるしかないのだろうか。
「骨は再生しないと思っている方もいるようですが、実は、何歳からでも再生できます。更年期を過ぎていても、たとえ骨粗しょう症を発症していても、骨トレを続けていれば骨は鍛えられます」
藤澤先生いわく、骨は刺激を感じると、電気を発生する。その電気が骨の新陳代謝を促し、骨を強くするのだそう。
骨の強化には、相当大きな刺激が必要そうだが……。
「意外かもしれませんが、骨を鍛えるのは筋肉より簡単です。大きな力はいらないし、短時間でOK。骨トレは筋トレよりも楽ですよ」