体がぽっかぽか♨ お手軽で、栄養バランスがいいうえになにしろおいしい。この時期、食卓に出番激増の鍋料理に欠かせない食材といえば、ねぎ。とくに長ねぎの青い部分はβ-カロテンなど栄養素が豊富で、しっかり食べたい部分です。でも、切ったときに切り口から出てくるネバネバのゼリー状の物体。あれは状態が悪くなりかけてるってことなの? いったい何??
■“ネバネバが多い”ほど、甘味があっておいしい!
「青い部分から出る粘りはフルクタンという多糖類で、果糖やオリゴ糖の複合物。腸内細菌を促進する働きもある“甘味のもと”です」(野菜ソムリエプロ・MICHIKOさん)
新鮮なねぎほど、あのネバネバが多いのだそう。
「ねぎは、白と緑のコントラスがはっきりとしていて、全体的にハリがあるものが新鮮です。白い部分が黄ばんでいたり、青い部分が枯れているもの避けましょう」
■泥付きを保存で、2週間くらいはOK
「手に入るなら、泥付きのねぎのほうが、洗って外皮をむいた白いねぎより長く保存できます。昔は土の中に斜めに再度埋めたりして保存しましたが、現代の、特にマンション暮らしなどでは難しいですよね。でも大丈夫。根を切り落としてない泥付きは“生きている状態”なので、泥が付いたままビニール袋などに入れ、葉先は外に出して日陰で風通しのいいところに置いておけば長持ちします。だいたい2週間までが目安です」とのこと。
■洗ってあるねぎは、冷蔵庫で10日間程度保存できる
ねぎの白い部分、緑の部分を分けて2~3等分に切り、ラップや新聞紙で包んで。またはポリ袋に入れて、冷蔵庫に立てて保存を。10日間程度を目安に保存できる。
また、収穫後まっすぐだったねぎは、時間が経つとだんだんと曲がってくる。そうなる前に食べ切るのが正解(もちろん最初から曲がっている「曲がりねぎ」は別)。
この冬、お好きな具や味付けの鍋料理とともに、ネバネバたっぷりのねぎの甘味を満喫して、しっかりポカポカ暖まってくださいね。