「糖質を避けてもおなかが引っ込まない」「上半身は細いのに下半身だけ太い」など、世の女性たちの体形にまつわる悩みは尽きない。
「薄着の季節になりましたが、夏本番までに、ダイエットは今からでも間に合います。きつい運動をしなくても下腹、お尻、太ももなど“部分やせ”は可能です!」
そう語るのはプロポーション研究家で「キレイファクトリー」主宰の蓮水カノンさん。蓮水さんは運動生理学や解剖学などを学び、体重を減らしながら体形を整える方法を提唱。サロンには18年間でのべ4,000人が訪れ、蓮水さんのアドバイスのもと多くの女性がダイエットに成功。理想的なプロポーションをキープしているという。彼女がカウンセリングをするなかで発見したのが、「ふだん食べているものによって、太くなる部位が違う」ということ。
「たとえば、ラーメンやうどんなど麺類のほかパンが好きという人には“ぽっこりおなか”体形の方が多く、“下半身だけぽっちゃり”の人は野菜炒め、カレーなど味が濃く辛い食事を好んで食べていました。食事の好みと生活リズムが体形に関連していることがわかったのです」(蓮水さん・以下同)
“下半身デブ”を招きがちな食事と、体形の特徴は次のとおりだ。この食べ物でココが太る!
【腰】クリームシチュー
【下腹】ラーメン、うどん、パン、和菓子、野菜、いも類
【前もも】野菜炒め、ケーキ、ナッツ類
【お尻】ドーナツ、さつまいも、煮物
【お尻の下】炭酸飲料、ヨーグルト、冷たい豆乳
蓮水さんによれば、これらの部分太りを解消するには、炭水化物をいっさい取らないといった極端な食事制限はせずとも、“食べるもの”と“食べ方”を変えるだけで効果が望めるという。
「ぽっこりおなかに悩んでいた30代女性は、夕食を焼きそばや野菜炒めから、焼き魚と大根おろしをご飯と一緒に食べる和食に変えたところ、2カ月で下腹がマイナス4センチ、1年を過ぎたら体重も4キロ減りました」
“何を食べると、どこに肉がつくのか”がわかれば、自分が控えるべき食べ物がわかる。ぽっこりおなかに悩んでいる人は、今すぐパン・麺類などの炭水化物、いも類、野菜の摂取量をセーブしよう。
「小麦粉で作られた麺類は、ご飯に比べて消化に時間がかかります。これを週に何回も食べる人は、下腹が出た状態がずっと続いているということ。麺類は週1食にとどめ、2日続けて食べないようにしましょう。いも類はでんぷんを含み栄養価の高い食材ですが、食べる量に注意。ふかした状態で100グラムまでが許容量です」