「ここ数年、ブランド全体の売り上げが順調に伸びています。“巣ごもり需要”もあり、コロナ禍でも人気は衰えていません。やはりキャラクターのグッズ化もプラスに働いているようです」
こう話すのは、広報担当の坂井さん。さらに「グッズの購買層は老若男女、幅広い」といい、続けてこう明かす。
「お菓子のメインターゲットは、未就学児のお子さんと親御さんです。いっぽう上の世代、学生さんや子離れした世代はたべっ子どうぶつから離れてしまいます。その層を取りこぼしていたのですが、グッズ化を機にその世代の方々も再びお菓子を手に取っているようです。
ヴィレッジヴァンガードでの展開は主に学生さんに、そして一番くじは2、30代の女性に特に人気があります。また、カプセルトイは男女問わず熱心に集められるお客様がいらっしゃいます」
グッズ化には、もともとのファンだった大人たちを取り戻すほどの効果が! そこにはSNSの影響も大きいという。
パッケージの動物たちは18年4月から着ぐるみ化されている。そして現在、たべっ子どうぶつの公式Instagramには彼らの可愛すぎる写真の数々が。ライオンやぞう、かば、うさぎの“ほのぼのかわいい”投稿のたびに大量のいいねを記録し、なかには3万もの再生回数を誇る動画もある。
「着ぐるみを使ったSNS展開は、“お菓子のイメージを大切にする”ということを念頭に置いています。ですから、どこかほのぼのする写真が多いんです。
以前もグッズ化したことがあるのですが、話題感はあまりありませんでした。ですが、近年SNSが発達したおかげで、いわゆる“バズった”といいますか。SNSでの着ぐるみの写真をキッカケに、広く知られているのも大きいと思います」
つまりSNSとグッズや着ぐるみの相性がよく、ぴったり時代にハマったということだ。