米国医師がココナッツオイル摂取による『アルツハイマー病改善&予防』効果を発見した。この意外と癖のない味わいのオイルを毎日取れば、認知症予防もできる驚きの健康効果があるというのだ。そんなココナッツオイルの魅力を、順天堂大学院医学研究科 加齢制御医学講座教授の白澤卓二先生に解説してもらった。
【アルツハイマー病による認知機能障害を予防・改善】
「ココナッツオイルに豊富な天然の中鎖脂肪酸が肝臓で『ケトン体』に分解されると、ケトン体が脳のエネルギーとなり、認知機能障害を改善・予防します」(白澤先生・以下同)
【アルツハイマー病がアメリカでは36%が改善】
「その効果を発見したのは、アメリカのメアリー・T・ニューポート医師。若年性アルツハイマー病を発症した夫の朝昼晩の食事に、大さじ2杯半のココナッツオイルを加えて食べさせたところ、2カ月後には会話が向上するなど改善が見られた。アメリカでは36%、3人に1人以上に効果が見られたというデータもある」
【アンチエイジングにも効果がある】
「前出のケトン体は、加齢などで活性を失ってしまうアンチエイジング酵素群を活性化させる働きがあるので、老化やしわ、しみなどを予防する効果があります」
【ダイエットにも有効】
「ココナッツオイルはエネルギーとして燃焼される効率がとてもよく、エネルギー代謝はほかの脂肪酸とくらべて10倍も早いのです。料理のオイルを替えるだけで肥満予防に。肥満はアルツハイマー病の危険因子でもあります」
【生活習慣病予防効果も】
「中鎖脂肪酸は、糖尿病を予防する働きがあるホルモン(アディポネクチン)を増加させるといわれています。また、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの要因となる悪玉コレステロールを増加させる活性酵素を除去する働きもあります。それと、緑内障の改善にケトン体が効果があるといわれています」
「アルツハイマー病の芽は50代から始まり70代がピークで、20年かけて進行するといわれています。50代から毎日ココナッツオイルを取ることで70代になってもアルツハイマー病に伴う認知症が予防できるのです」
オイルブームの新たな主役になるかも。