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「腟まわりは長い間『陰部』などと呼ばれ、触れてはいけないところでした。でも、大切な自分の体です。まずは、見てみましょう」

 

そう話すのは産婦人科医の八田真理子先生だ。不快な症状があっても患部を見る勇気がなく、「年だから」と我慢する。女医にさえ相談できない人も多い。

 

「40代以降女性ホルモンの減少で、腟の粘膜がやせてうるおいが減ります。内臓を支える骨盤底筋も衰えて、ゆるみも生じます。これらは私も含め、同世代共通の悩みです。でも、意識してケアすればよい状態をキープできますし、不快な症状を我慢しなくても、治療で改善できることがたくさんあります」(八田先生)

 

そんな、“言えない度”が高い「デリケートゾーンの悩み」について八田先生に聞いた。

 

【悩み1】アソコが「ゆるい」気がして…

 

〈よくある症状〉

・湯船から出ると、腟から水が出てくる
・性交渉後に相手から指摘された
・くしゃみなどで尿もれの回数が増えた
・下腹部が引っ張られ、股間に何かぶら下がる感じ

 

〈考えられる原因や病気〉

・内臓を支える骨盤底筋の衰え
・腟内の粘膜がやせて水分量低下
・頻尿や尿もれ、排便トラブル
・腟から子宮などが出てくる骨盤臓器脱

 

「中高年は出産経験にかかわらず、腟のしまりが悪くなります。そのため、頻尿や尿もれを起こしたり、なかには腟口から子宮や膀胱、直腸などが出てくる『骨盤臓器脱』を起こす人も」(八田先生・以下同)

 

たかが尿もれなどと侮ってはいられない。子宮が出てくるなんて怖すぎる!

 

「ゆるみ対策には、骨盤底筋体操がおすすめです。息を吐きながら腟と肛門を締める、息を吸いながら緩めるを繰り返します。立っても横になっても、すきま時間にできますから、筋トレとして続けてください」

 

骨盤底筋を鍛えると姿勢がよくなり、見た目年齢が若返るというご褒美も。

 

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