■頭を左右に傾けずに行うのがポイント
堀田先生は、快適に鼻うがいをするために、水道水を人肌〜40度ぐらいに温めて使っているという。
【「鼻うがい」基本のやり方】
(1)軽くうつむいた感じで、片方の鼻孔(鼻の穴)にボトルの先をつける。
(2)「えー」と声を出しながら、ボトルに圧をかけて食塩水を鼻の中に流し込む(はじめは圧を強くかけすぎないように注意)。もう片方の鼻孔、もしくは口に水が出てくればOK。反対側の鼻孔でも同様に行う。
ポイントは、頭を左右に傾けないようにして、ゆっくり食塩水を注入すること。
「その際の圧力が弱すぎると上咽頭まで届きませんが、強すぎると耳管に水が入って中耳炎を起こすことがあるのでご注意を。最初は軽く圧をかけて、徐々に自分で手ごろな力加減を見つけてください」
鼻うがいは自分で鼻をかむことができる幼児から高齢者まで行えるが、急性中耳炎、滲出性中耳炎、声帯まひ、誤嚥を起こしやすい人、黄色いドロドロした鼻水が出る膿性鼻汁の多い人は避けたほうがいいそうだ。
「鼻うがいで上咽頭をケアすることで、オミクロン株対策のほか、花粉症の症状軽減、かぜ予防にもなります。ぜひ家族全員で鼻うがいを習慣にしてほしいです」
毎日の鼻うがいで私たちの体に備わった免疫システムの最前線をフル稼働させ、感染力の強いウイルスから体を守ろう。