■それぞれ大学での臨床研究で健康効果のエビデンスが
ほかにも、はちみつには血中の中性脂肪値や悪玉(LDL)コレステロール値を下げたり、血圧や血糖値をコントロールする働きがある。
「2008年にマレーシアの大学で行われた臨床研究では、はちみつを摂取した人の悪玉コレステロール値と空腹時血糖値が確実に下がっています(画像参照)」(平柳先生)
さらに、はちみつには通称“痩せホルモン”のアディポネクチンを増やしたり、血液をサラサラにする作用もある。
一方、漢方では桂皮と呼ばれる生薬であるシナモンも、抗酸化、抗がん、脂質異常症改善、血管拡張、血行促進など、健康効果が高い。
「シナモンにはゴースト血管と呼ばれる毛細血管の血行を促し、血管をよみがえらせる働きがあります」(森田さん)
平柳先生もこう付け加える。
「2012年にイランで行われた臨床研究で、シナモンも空腹時血糖値を下げ、中性脂肪値も下げることがわかっています(画像参照)。また、血管拡張作用などにより、パーキンソン病、アルツハイマー病の予防・改善の働きも期待されています」
はちみつとシナモンを一緒にとることで、血管拡張、血行促進、血圧コントロール、さらに血糖値や悪玉コレステロール値の抑制、体重コントロールなど、多岐にわたる健康効果が証明されているのだ。