■皮に多く含まれるあずきの栄養素を丸ごといただこう
なお、ポリフェノールによる抗酸化作用の分析を行ったデータもある。
名寄市立大学の加藤淳教授が実施した臨床試験によると、男女32人に、あずき茶を1日3回、4週間飲んでもらった結果、血圧が高めの8人の中性脂肪値が低下し、コレステロール値では8割以上の人が低下したとのことだ。
また、あずきには食物繊維も豊富に含まれている。食物繊維は腸内にあるナトリウムを包み込み、排出を促すことで血圧の上昇を抑制する作用がある。
「あずきの食物繊維の9割は不溶性なので便を軟らかくして便通を促進、おなかにたまった悪玉コレステロールを排出します。
また、食物繊維を多く取ると満腹感が増して食べすぎを防げます。
なお、豆類の1日あたりの摂取量は100g以上が望ましいとされています。大豆やその加工品と合わせて100g強になる量を意識するとよいでしょう」
では、どんなあずき料理がよいのだろうか。
「おすすめしたいのが、あずきふりかけ、あずき紅茶、あずきマリネ、あずきスープ、あずきがゆなど。ポリフェノールもサポニンもあずきの皮に多く含まれていますので、あずきの栄養素を丸ごといただけるレシピです。
簡単に作れて毎日食べても飽きがこないので、女性にはぜひ召し上がってほしいですね」