また、睡眠パフォーマンスを上げるポイントは5つある。
【1】内臓を冷やす食べ物や飲み物を控える
カフェインの入ったコーヒーやエナジードリンク、アイスクリームの食べすぎに注意。
【2】間接照明に切り替える
光は睡眠に必要なメラトニンの分泌を抑制してしまうため、就寝前は間接照明を。
【3】目をつぶって腹式呼吸
光や映像など目からの刺激は脳を興奮させるため、睡眠前は目をつぶって腹式呼吸に。
【4】冷房は27~28度に設定
手や足は、体温調整をする機能があるため寝具から出しておくと良い。エアコンの効きすぎに注意して、冷感グッズを活用するなど冷えすぎないよう調整を。
【5】アロマやハーブティーで心身をリラックスさせる
就寝前は心を落ち着かせる過ごし方がオススメ。
また、マンダムの根岸沙英さんによると、酷暑にはクールハック術を上手に活用するのもおすすめだそう。
「室内外の気温差の激しい夏は、熱交換や気化熱、清涼成分によるクールハックを上手に活用することで睡眠の質が高まり、パフォーマンスが向上します」
「クールハックとは、暑い夏を快適に過ごす冷感テクニックのこと。人が涼しさを感じる方法は2種類あり、1つ目はエアコンなどを使って物理的に温度を下げる方法、2つ目は冷たさを感じる感覚センサーを刺激して涼しさを感じる方法。この2つを掛け合わせることで、効率良く涼が取れるんです」
打ち水や濡らしたタオルを肌に当てるなどは、熱交換や気化熱を利用した昔ながらのクールハック術。また、ミントなどの清涼成分による刺激を上手に活用すれば、熱帯夜でもぐっすり眠りやすく、仕事と睡眠のパフォーマンスが上がる。
■石原先生が実践しているおすすめの身体の整え方
【1】暑すぎず、寒すぎない“心地よさ”をつくることが大事!
気温差により体温調節を行う自律神経の働きが乱れ、身体の不調や寝つきの悪さにつながるため、40 度前後の湯船に浸かることで自律神経を整えることができる。夏の湯船は、湯上りの暑さが課題となるが、ミント入りの入浴剤やハッカ油入りなどを入れれば清涼感を得られる。また、炭酸入り入浴剤で毛細血管を刺激すれば、疲労回復できて快眠に効果的。お風呂上りには、清涼成分を含んだボディーシートやボディミストで火照った身体をクールダウンさせると、スーッと心地よく過ごせる。
【2】身体を冷やさないこと!
冷えによる不調で体調を崩す患者が増加。自律神経の乱れからくる冷えの不調は、身体を温める漢方の処方はできても、薬では治らないため、日頃からの冷え対策は万全に。例えば、冷房の効いた部屋ではカーディガンを着用したり、暖かい飲み物を飲んで必要以上に身体を冷やさないようにする工夫を。
心地よく眠る環境を見直しして、睡眠負債からくる体や財布へのダメージを防ごう。