■爪の病気と異常7
【爪水虫】
原因:水虫を引き起こす白癬菌という、人の皮膚の角質を栄養として生きるカビ(真菌)が爪に感染し発症
症状:白癬菌に感染した爪は白色や黄色に濁って見える。初期は痛みやかゆみなどの自覚症状はない
【緑色爪】
原因:ジェルネイルは爪と皮膚との間に緑膿菌が入り込む可能性が。カンジダなどの真菌に感染した爪も同様
症状:緑色に変色するが痛みはない。緑膿菌という細菌がもつ色素により色がついている状態
【爪周囲疣贅】
原因:ヒトパピローマウイルスが爪と皮膚の間に侵入。ヒトからヒトへ感染する皮膚病
症状:カリフラワー状に爪の周囲にいぼが発生する。爪と皮膚の間に沿うように出現するのが特徴
【スプーン爪】
原因:鉄欠乏性貧血や栄養不足になると、爪が薄くなり反り返りやすい。爪の両端を切りすぎることも原因
症状:貧血によって薄くなった爪の中央がへこみ、先が反り返ってスプーン状に。爪が青白くなる特徴も
【爪乾癬】
原因:体の免疫バランスに異常が生じ、爪に炎症が起きた状態。約2割の尋常性乾癬患者の爪に症状が出る
症状:表面にポツポツと点状のへこみが現れたり、表面がはがれたりし、爪の色が白濁して透明感がなくなる
【黄色爪症候群】
原因:副鼻腔炎や気管支炎など呼吸器疾患にかかると、爪の下のリンパ管が腫れ、爪が黄色くなる
症状:すべての爪が黄色っぽくなり、伸びない。そのほかに下腿から足背にかけての浮腫と胸水の貯留が生じる
【悪性黒色腫】
原因:紫外線や繰り返す炎症などが原因。メラニン細胞もしくはほくろの細胞が悪性化したら、皮膚がんに
症状:爪の縦方向の黒い線が初発症状。線の幅が拡大したり爪のまわりの皮膚に黒くしみ出す