■インフルには+豆乳+ドライフルーツ
「インフルエンザなどの感染症には、乾燥が大敵です。『補血』といって、潤いを補い、のどや胃腸の乾燥を防ぐ漢方茶を飲んでみましょう」
作り方は、ほうじ茶と豆乳を200ミリリットルずつなど、等量入れて温め、そこにクコの実やレーズンなど、色の濃いドライフルーツを加える。
「ほうじ茶オレに似た漢方茶ですが、砂糖を加えなくてもドライフルーツのおかげで、ほんのり自然な甘みを感じます」
ドライフルーツはほかにも、ナツメやドライマンゴーでも代用できる。2~3粒浮かべてみよう。
■無気力には+オレンジ
せわしない年末年始を乗り越えた後、無気力の波に襲われている人はいないだろうか。
「気分が落ち込んだときは『理気』といって柑橘の酸味と香りが、たまった気を流してくれます」
レモンティに使う輪切りレモンのようにオレンジをスライスし、ほうじ茶に浮かせよう。気持ちをリフレッシュさせる効果があるという。
「甘みがほしい人はマーマレードを加えてもおいしいですよ」
■うつには+牛乳+ココア
新年早々大きな地震が起き、ニュースを目にするたびに心を痛めてしまう人もいるだろう。
「心の働きを整えて精神を穏やかにする『補心』には、ミルクココア味をお勧めします」
ほうじ茶と牛乳を等量で合わせ、ココアパウダーを小さじ1程度入れて温める。ココアは砂糖を含まないものでも、砂糖入りでも、お好みでどうぞ。
■花粉症には+炒り黒豆
今年は暖冬で花粉の飛散が早く、すでに花粉症の症状を感じる人もいる。対策を急ごう。
「胃腸の調子を整えて、免疫力を上げる『補陰』に努めましょう。おつまみコーナーなどで売られる『炒り黒豆』は黒豆を香ばしく炒ったものですが、これをさらに軽く炒ってからほうじ茶に浮かべてください。香り高くておいしい漢方茶が花粉症に効果的です」
炒り黒豆はアンチエイジングにも効果があるそう。中高年にはうれしいW効果だ。
症状別におすすめアレンジを8種類教えてもらったが、どれも簡単なものばかり。
「漢方茶には、自分なりのアレンジをどんどん加えてください。楽しみながら、健康になれると思います」
自分の体と心の声を聴きながら“マイ漢方茶”を作ってみよう。