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9月に鬼怒川の堤防決壊で発生した茨城県常総市の洪水発生は、ピーク時で1万人以上の避難者を出したことでも記憶に新しい。東日本大震災や福島第一原発事故で避難した人たちの生活も再建途上にある中、「危機管理産業展2015」が東京で開催された。

 

毎年、最新の防災グッズが一堂に会するこのイベントだが、今回はとくに志向をこらした商品が目立った。共通する傾向のひとつは、持ち運びが楽なように軽量・コンパクト化されていることと、災害時以外の日常生活でも使用できること。そんな、危機管理産業展で見つけた「最新アイデア防災アイテム」を紹介。

 

【水電池懐中電灯】

懐中電灯って、「いざ使うときになると電池切れ」という経験、あるはず。しかしこの商品は、乾電池いらず。電池部分を水に約7秒間、漬けるだけで、約1週間の連続点灯が可能(乾電池の約2倍)。お茶やコーヒー、海水などに漬けても発電し、点灯しなくなったら再び水に漬けるだけで再使用できる。

 

【A4シェルター・タフ】

避難時のヘルメットは、家族の人数分を用意しておこうとしても、保管場所にとても困るもの。このA4ファイルは、素材がヘルメットに使われる高強度のポリプロピレン。ファイルを広げてかぶると、陣笠のようなユニークなフォルムだが、頭部を守る面積は丸形ヘルメットより大きくなる。笛、防災カード、LEDライト付き。

 

【ピントスクール】

いざというとき、すぐかぶれる防災頭巾。ふだんはいすに掛け、クッションとして使用するが、なんと姿勢を矯正する効果まで加わっているのだ。

 

【LEDセーフティバンド】

上腕部に巻きスイッチを入れると、赤、緑、青のLEDが明るく光って、自分の存在を暗闇でも知らせることができる。災害時だけでなく、夜のジョギングや散歩、自転車での帰宅などでも優れた効果を発揮。USBで充電でき、フル充電で最大連続15時間点灯する。

 

【美味しい長期保存食・1人1日あったかセット】

非常食の多くは賞味期限が3年だった。これが最近では5年と、さらなる長期保存が可能になってきている。そして何より、おいしい!煮込みハンバーグやサバ味噌煮、筑前煮などがセットになり、加熱袋でアツアツ。白がゆや氷砂糖などもついている。

 

【不織布毛布】

避難所の寝具や防寒具として欠かせない毛布。でも、持ち運ぶには大荷物になってしまいがち。そこでこの不織布毛布が誕生した。A4サイズよりひと回り小さい圧縮パック(厚さ3.5センチ)入りで、重さも470グラムととてもコンパクトだ。圧縮パックは繰り返し使える。

 

【エムパワード】

ランタンというと、ガラス製で重く、保管に場所をとるイメージだが、その不便さを解消する画期的な商品が登場した。繰り返し使えるリチウムイオンバッテリー式で、ビーチボールのように空気で膨らませ使用する。晴れた日の日光に8時間当てれば充電完了。

 

気になる商品があったら、さっそく問い合わせてみては?

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