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全国で女性のストレスがもっとも少ないのは鳥取県−−。先日、女性のストレスの度合いを指数化した都道府県別のランキングが発表された。

 

しかし、鳥取県は地域のブランド力を評価する「全国都道府県別魅力度ランキング」で38位(’15年)と、正直、地味〜な印象が拭えない県。それがストレスが少ない県1位とはいったい?その理由を編集部が検証してみた!

 

そもそも今回の調査は、スキンケアブランド「メディプラス」が全国約7万人の女性(20〜69歳)を対象に実施したもの。厚労省が実施する「ストレスチェック制度」のなかの29の設問に答えてもらい、各都道府県の女性のストレス度合いを順位付けしたという。

 

「さらに詳細を探るべく、対人関係から容姿まで54項目について質問したところ、鳥取女性はうち41項目でストレスが少ないことが明らかに。特に、友人関係(ママ友、友人、SNS)、子供(教育、お金)、肌(肌状態、睡眠時間)、自分の自由(お金、時間)の4要素でストレスが少ないことが浮かび上がりました」(メディプラスブランド企画部・吉田典央さん)

 

いずれも女性の普遍的な悩みだが、なぜ鳥取女性はあまりストレスを感じていないのか。その背景について、脳科学者の有田秀穂・東邦大学名誉教授は「地方ならではの生活環境が、関係しているのでは」と分析する。

 

「その一つに、豊かな自然環境が考えられます。日本海側は東北から中国地方まで自然が多いという点では一緒ですが、鳥取の場合、東北のような厳しい寒さがないことが関係していると考えられます。人間の幸福感には、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが不可欠ですが、東北や北陸など寒さが厳しく雪深いところは、家にこもりやすく運動不足に。するとセロトニンが不足してしまうのです。その点鳥取は、純粋に自然に恵まれているといえるのでしょう」

 

確かに鳥取も雪は多いものの、地元の人は「東北や北陸の雪とは違い、やわらかくてぬくもりがある」と考えており、年老いた人は「雪が降ると明るくてええ」と言うほど。雪も恵みの存在ととらえられているようだ。

 

もう一つ、今回のデータで有田先生が注目したのが「人間関係のよさ」。

 

「セロトニンと並んで、人の幸福感に欠かせないのはオキシトシンという愛情ホルモン。鳥取女性のライフスタイルは、このオキシトシンの分泌を活発にしているのではないでしょうか」

 

オキシトシンは、おしゃべりや団らんなどで活性化。有田先生いわく、こうした行動を「グルーミング行動」といい、「直接ふれあうこと」が重要なのだという。

 

「現代社会ではLINEやFacebookなどで『つながりまくって』いますが、デジタル上でのつながりではオキシトシンは活性化しません。鳥取の女性は、お茶を飲みながらのおしゃべりなど、フェース・トゥ・フェースの会話を楽しんでいるのでは?」

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