「物価が上がり始めたら家計に響くのは、毎日の食材です。まず少しでも安いものを見つけて、それを上手に保存できたら、ずいぶん助かりますよね」

 

と話すのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。インフレに備えてまず活用するのは冷蔵庫から、という節約の見直しポイントを教えてくれた。

 

「同じ容量の冷蔵庫でも、省エネ達成率の高い商品は、年間の電気代を半額くらいに安く抑えることができます。いままで最新式だったけれど、新しいモデルが出た型落ち商品が狙い目ですね」

 

さて本題。食材は各店の特売品はもちろん、業務用スーパー、野菜なら直売所などをうまく利用したい。安いときにまとめ買いをし、保存をして食べ切るスキルが問われるという。

 

「安いものを大量買いしても、腐らせてしまっては元も子もないので、ひと手間がモノをいいます。業務用スーパーで買ってきたお肉や魚は、買ってきたときにタレや衣など下味をつけたり加工をしてしまい、使いやすい分量に分けて冷凍保存をしておく。料理のときにはフライパンやお鍋に入れるだけで、うまく調理できます」

 

野菜なら、葉物はゆでてラップに包んで冷凍を。にんじん、たまねぎ、ひき肉をまとめて炒めて、100グラムずつ程度の小分けにラップしておくと、オムレツやパスタ、ロールキャベツの具やお弁当にも万能だという。

 

「保存するときは上下に重ねて置かず、必ず日付順に立ててすべてが見えるように置くこと。そのための保存容器は、牛乳パックを半分にカットしたものがトレイ代わりに使えます。冷蔵庫には、いま何があるのか見渡せるように、死角をつくらないことです」

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